イラストレーター。1932年、愛媛県に生まれる。多摩美術大学卒業後、 教職、作家活動を経て、同大学院美術研究科修了。 朝日ジャーナル連載「第七地下壕」で第一回講談社さしえ賞受賞。星新一、アガサ・クリスティー、筒井康隆、海外SF小説などの装幀・挿絵を手掛ける。大阪万博、沖縄海洋博、科学博などにも参画。バイコロジーを提唱。諷刺に富んだSF的思考をまとめた著作やまちづくりに関するエッセイもまとめている。故郷新居浜市でも数々のデザインを担当。2000年、新宿区の病院にて生涯を閉じる。
著者:フレドリック・ブラウン翻訳:井上一夫出版社:東京創元社カバー装画:真鍋博 長い間積んでいた古本だが早く読んでおけばよかったと思わせる作品だった。 異星から来た未知の生命体と物理学者の緊張感漂う攻防戦は目が離せない。 人や動物に乗り移ることができる異星人には宿主が死なないと 抜けだせないというハンデがあり、 それによって生じる膠着状態が面白い。 時代の古さは仕方が無いが、両者の視点を交えたストーリーは現在でも 十分楽しめるものだった。 未知の生命体が時々犯すミスが妙に人間臭くて笑えるし、 全編を通して感じる何とも言えない懐かしさが心地よかった。 そして装画は一目でわかる真鍋博。 題名からす…
手元にあるミステリーマガジン(2001年2月号)によると、長くアガサ作品の表紙絵を描いておられたイラストレーター真鍋博氏は2000年10月31日(享年68歳)になくなられたそうで、クリスティー作品の表紙絵でそのお名前は知っていましたが、若き日の筒井康隆作品にも携わっておられたことを、今になって知りました。 本棚にあるアガサ作品で氏の描かれた作品が、6作ありましたがやはり“オリエント急行の殺人”は、何回も手に取ったせいか一番傷んでいました。 昨日は落語家、笑福亭笑瓶さんが逝かれましたが、真鍋画伯と享年がほぼ同じこの年齢で亡くなることに、残念な気持ちになります。
「没後20年 真鍋博2020」会場の売店では、展示にまつわる、さまざまな関連商品が発売されていた。 展示内容を見て感服した僕は、それらの商品群も大いに気になった。 トートバッグ。 ブックカバーやしおり。 ポストカード。 なんと、お酒まで販売されていた。 その他、関連書籍やクリアファイルなど、さまざまなものが並んでいたけれど、僕がとりわけ惹かれたものは、これ。 《電気羊》のガレージキット(レジンキャストなどの樹脂で少数生産される組み立て式の模型)だ。 これは、フィリップ・K・ディックの名作、「アンドロイドは電気羊の夢を見るか?」(ハヤカワSFシリーズ版)表紙装画をモチーフにしたものになっている。…
圧巻。 「真鍋博2020」の展示内容は、まさに《圧巻》としか言えないものだった。 僕は、ここを訪れる前に、筒井康隆先生のトークイベントに参加。 この講演で筒井先生が語られた、真鍋博先生の凄さを、僕はまざまざと実感した。 いやはやなんとも独創的で、そして緻密な絵の数々だろう。 まさに、真鍋博先生しか描けない世界に、僕は酔いしれまくった。 展示会場内の撮影は禁止だったのだけれど、会場で販売されていた公式図録を見直して、僕はその素晴らしさを再度認識している。 真鍋博の世界 (日本語) 単行本(ソフトカバー) 展示の内容は多種多彩だったが、とりわけ僕は、SF・ミステリとの関わりについて、興味深く鑑賞さ…
数日経った今でも、まだ、講演の余韻が残っている。 あぁ、松山まで遠征してよかった。 本当に、心からそう思える、極上のスペシャルトークだった。ツツイスト冥利に尽きる。 没後20年 真鍋博2020|愛媛県美術館 この講演は、現在、愛媛県美術館で開催されている《真鍋博2020》展覧会関連のイベントとして企画されたもの。 当初は、定員60名で行われる予定だったが、申込者が続出で、250名に増員。 会場も、県立図書館内のホールから、松山市民会館ホールに変更となった。 開演30分前の会場風景。 250名の定員は、予約だけであっという間に満杯となったため、当日券はなし。 時節柄、席は1席おきとなっているが、…