柴田錬三郎の小説「眠狂四郎」シリーズの主人公である剣客。
1956年5月から『週刊新潮』に連載された「眠狂四郎無頼控」で初登場した。転び伴天連(バテレン)と日本女性の間に生まれたニヒルな異相の浪人としてえがかれ,秘剣円月殺法をふるって活躍する。作品は昭和31年から「週刊新潮」に連載。
📔小説『しろがねの葉』は久々の時代小説でした。 中学の時にコバルト文庫で本を読む楽しさを知り、その次に 🔖星新一さん その次は遠藤周作さんの 🔖『ぐうたらシリーズ』にハマりました。 ここまでは普通の流れだと思いますが、その次にハマったのが🔖柴田錬三郎さんってのは、ちょっと渋好みだったかも😅 遠藤周作さんの『ぐうたらシリーズ』にはいろんな作家さんが登場しますが、なぜか柴田錬三郎氏に興味を持ちちょっと読んでみよう・・・と手に取った📔眠狂四郎シリーズで初めて時代小説にハマりました 当時は中3で、チェッカーズの話をする友達はいても🌙ニヒルでかっこいいお侍様のことを話せる友達はおらず。 また、眠狂四郎シ…
さっそく一週間ほどすっ飛ばしてしまった。 日曜日の朝。現在、薄曇りから晴れてくる。野鳥元気。 人様の日記を読むのは面白いのだが、自分の日記は、何かを摂取した記録と反応をなんとなしに書いているようなものだから、読書か映像かラクガキか、散財か…食事のメモ程度にしかならないということに気づく。 三ヶ月も続ければぼんやり形は定まるのだろうか。 朝、ロールぱんにチーズクリームと昨夜の残りのスモークサーモン。梨。蜂蜜入れたヨーグルト。生姜紅茶を飲んだ後で、コーヒー飲みつつ読書メモ入力中。 * 「眠狂四郎無頼控(一)〜(六) 柴田錬三郎」新潮文庫 映画やドラマではお馴染み。読んだのは初めて。 私のイメージは…
悪友のひとりに、Mという男がいる。彼は地方の進学公立高校出身で、父上が地方公務員をしているひとりっ子であった。素直に育っているし、頭も悪くない。 ただ、ひとりっ子ゆえの特徴として、あまり競争心がなく、マイペースに淡々と自分のなすべきことをするというタイプであった。 大学4年間の生活費は、自分で家庭教師などの軽いアルバイトでかせぎながら、学業にはげんでいる。 彼自身はいつも、 「俺は、ニヒリストだから。小さいことにはこだわらず、いつも冷徹な精神をもってすごしている」というのが、口癖であった。 いわば、当時はやった「眠狂四郎」(「柴田錬三郎」作)の心境だそうである。 あるとき、みんなと学食で昼食を…
「神が人を作ったのではない。神こそ人によって作られたのだ!」(映画より)日本×オランダバテレンの混血剣士の苦悩と活躍 今朝の1日1映画は『眠狂四郎無頼控 魔性の肌』(1967年 日本)を鑑賞。 ある夜、狂四郎(市川雷蔵)は、武家屋敷の前で美しい娘(鰐淵晴子)に呼びとめられ、父の頼みを聞いてほしいと懇願される。 娘の父、闕所物奉行の朝比奈修理亮(金子信雄)は、切支丹の秘宝を京へ運ぶ命を受けたが、隠れ切支丹の黒指党が、秘宝を狙っているので狂四郎に護衛してほしいというのだ。 その場は断った狂四郎だったが、後日、依頼を引き受ける。 報酬は娘・ちさの操という条件で…。 柴田錬三郎の剣豪小説シリーズを映画…
田村正和さんは、1972年~73年に放送されたテレビ時代劇「眠狂四郎」(全26話)に主演しています。正和版「眠狂四郎」は剣の腕と類まれな美貌を用いて悪を懲らしめるといく勧善懲悪の時代劇。これが人気を博し、正和さんの代表作となりました。眠狂四郎 コレクターズDVD <HDリマスター版>田村正和Amazonそれから、およそ半世紀後の2018年に「田村正和×眠狂四郎」が復活し、シリーズ総決算として本作『眠狂四郎 The Final』が放送されました。当時「いまからやるんかい」と思った記憶があります。柴田錬三郎原作の豪剣小説の主人公「眠狂四郎」は、やはり壮年の剣士というイメージ。さすがに本作の狂四郎は…
田村正和さんが他界されました。 眠狂四郎という役があり、もとは小説中の主人公なんだけど、何度も映像化され、何人かの人が主演している。主演はいずれも美中年。市川雷蔵、片岡孝夫、田村正和の主演は知ってる(ほかにもあるかも?)。 原作者的には田村正和が最も適した主演俳優だったそうで、そのことを知ったときは「ふーん市川雷蔵いいと思うけどな虚無的で」と思ったんだけど、たしかに田村正和が演じるとほかの人と違うものが乗っかる。少しアナキズムを感じる(赤みはない)。 田村正和って、何をしてもすーっと話が進んで、それ自体すごいことだと思うんだけど(いきなり海から上がってきたりね。あんな脚本渡されてどう解釈するの…
出典:上、デイリースポーツHP、下、日刊ゲンダイHP ネットでのニュースを今見て、かなり驚いてしまったニュース。かなり大好きだった 田村正和氏が心不全で病院で亡くなったニュース。なんでしょう、完全に気落ちして しまってます。自分にとっては永遠に2枚目俳優さん。雰囲気からして、かなり大好き でした。77歳、まだまだ若い。いずれ、いつかは人間は死ぬとしてまだ若過ぎです。 なんかこれを書いていたら、泣けてきました。多分、自分も変わった人間なので先輩 として、かなり共感していた部分があったのだと今、気付きました。寂しいですね、 それもかなり。 男優さんには美男子さんは、かなりいますが、田村さんだけは別…
新文芸坐の松方弘樹追悼企画《「無冠の男 松方弘樹伝」刊行記念 追悼 松方弘樹 演じた! 作った! 撮った! 映画をこよなく愛した最後のスター》で、『眠狂四郎 卍斬り』(1969年、監督:池広一夫)を鑑賞。大映映画。眠狂四郎 卍斬り [DVD]松方弘樹Amazon市川雷蔵の当たり役・眠狂四郎を東映からレンタル移籍した松方弘樹が継いだシリーズ第2作。岸和田藩と薩摩藩の争いに巻き込まれる狂四郎が描かれる。第1作「〜円月殺法」は陰翳のある大映らしい映像だったが、本作は一転して劇画調の演出となり好対照をみせる。殺陣で手足が飛ぶような派手な演出は、後の若山富三郎版「子連れ狼」シリーズを彷彿とさせて個人的に…
「忍法」という言葉を初めて使ったのは吉川英治である ────という説は 今ではWikipediaをはじめ多くの所で語られ 広く知られている事ではありますが 今回は吉川英治大ファンの私がその辺のところを もうちょっと詳しくお伝えしたいと思います。 講談社刊の「吉川英治歴史時代文庫」というシリーズでは 巻末の方に作家など著名人諸氏による 「私の吉川英治」 というコーナーがありまして そこで、それぞれの方々にとっての 「吉川英治の思い出」的なエピソードが語られています。 (このコーナーや解説等の充実ぶりが講談社刊「吉川英治歴史時代文庫」の素晴らしい所でもあるんですよ) その「吉川英治歴史時代文庫」の…
Thunderbirdをアップデートしたが、これが大型アップデートで一苦労……と、これは昨日の話。英語表示になったおかげで受信トレイや送信トレイすら一目で分からず、どうしてくれようかと思っていたら、翌日になって日本語表示だけは戻ってくれた。 ふの付く某所より。「>刀を廻していつ斬るか判らないから偃月殺法・・・ってそんなにわからない物なの??>居合じゃダメなの?一種の催眠術なのだ眠狂四郎は邪道に堕ちたデカダン剣士なのだでも基本はしっかりしてるので居合もできるのだ厨ニキャラなのだ」幕末に飛ばされた日本贔屓のブンドル局長が新選組相手に円月殺法を披露してたなあ。映画シリーズには疎いので、円月殺法対円月…
ジャンプの連載作品の入れ替わりサイクルは大体十数号毎に2、3作品を毎号1作品ずつ終わらせて、代わりに新連載作品をやはり毎号1つずつ開始させるのが定番であるという事は、ジャンプを購読した経験がある人ならご存じだろうし、当ブログでも以前に触れた だが、中にはそういったサイクルから外れて連載が開始された作品もごく少数ではあるが存在する という訳で今回紹介するのはそんな作品の1つであるこちらだ 剣客渋井柿之介(89年37号~47号) 高橋ゆたか 作者自画像 作者の経歴はこちらを参考にされたし shadowofjump.hatenablog.com 「おとぼけ茄子先生」の終了後は89年増刊ウインタースペ…
『幽霊紳士/異常物語 柴田錬三郎ミステリ集』柴田錬三郎(創元推理文庫) 『A Ghost Gentleman/Bizarre Tales』1960年/1961年。 幽霊紳士を狂言回しにしたミステリ集『幽霊紳士』と、奇譚集『異常物語』の合本です。『花嫁首 眠狂四郎ミステリ傑作選』はさすがにミステリとしてはもやもやする作品が多かったのですが、この『幽霊紳士』はかなり凝った作品集でした。果たして大坪砂男がどの作品にどの程度関わっていたのか知りたかったところです。 『幽霊紳士』(1960)★★★★☆「第一話 女社長が心中した」(1959)★★★☆☆ ――杉戸三郎は悪夢に魘されたようになって目がさめた。…
おはようございます! お笑いに限らず、常識をバカにする奴に、常識を超えたことは絶対にできない。 #志村けん 8月1日 今日は、『花火の日』 1948年に戦中に禁止されていた花火が解禁された日 本日のお誕生日 成田きんさん、蟹江ぎんさん、イブ・サン=ローランさん、つのだ☆ひろさん、森脇和成さん、米倉涼子さん、冨永愛さん、渡辺大さんなどなど もんち的には、古畑任三郎こと田村正和さんのお誕生日 本日お誕生日の方々、おめでとうございます㊗️㊗️㊗️㊗️㊗️ 田村正和 阪東妻三郎の三男で、長兄の田村高廣、弟の田村亮と共に、「田村三兄弟」と呼ばれる。異母弟に俳優の水上保広。 当時は地味で暗い風貌であったこ…
放送日 放送時間 タイトル 放送局 備考 放送日 放送時間 タイトル 放送局 備考 2023/7/1(土) 15:45-16:00 ブルース・ブラザース (1980米) NHK BS4K [字幕] 18:30-20:54 男はつらいよ 寅次郎恋やつれ<デジタル修復版> (1974日) BSテレ東 19:00-20:54 怒りの荒野 (1967伊) BS日テレ [字幕] 19:00-21:15 インディ・ジョーンズ/レイダース 失われたアーク《聖櫃》 (1981米) トゥエルビ [字幕] 21:00-23:00 ラヂオの時間 (1997日) BS松竹東急 2023/7/2(日) 7/2 その他の…
録画していた『眠狂四郎悪女狩り』(1969年・大映/監督:池広一夫)を再見。大奥総取締の悪女との対決を描いたシリーズ最終作。 江戸城大奥では将軍の子を身ごもったお千加の方(松尾嘉代)と大奥総取締の錦小路(久保菜穂子)の間で権力争いが勃発。錦小路は大目付の板倉将監(小池朝雄)やオランダ屋(伊達三郎)と組み、隠れ切支丹の川口周馬(江原真二郎)を使って政敵を暗殺。周馬は眠狂四郎の仕業に見せかけます。狂四郎(市川雷蔵)はそんなことは意に介せず、茶屋の女将(朝丘雪路)と気楽に暮らしていましたが、墓参にやってきた大奥の女・小夜(藤村志保)に兄と間違われたことから事件に巻きこまれ…… 周馬は隠れ切支丹宗徒を…
録画していた『眠狂四郎人肌蜘蛛』(1968年・大映/監督:安田公義)を再見。将軍妾腹の凶悪な兄妹との対決を描いたシリーズ11作目 旅の途中、母の墓参に立ち寄った狂四郎(市川雷蔵)は老僕の七蔵(寺島雄作)と再会。雄作は黒ミサで生まれた兵庫(寺田農)と暮らしており、兵庫は暴虐の限りをつくしている将軍妾腹の土門家武(川津祐介)・紫(緑魔子)の兄妹に召し出されそうになり、狂四郎が代わりに兄妹の鬼屋敷に出かけます。紫の甘美な誘いを拒絶した狂四郎は、襲いくる家臣を倒し、館から脱出。戻ってみると七蔵は殺され、兵庫は連れさられています。家武の毒矢を受けた狂四郎を公儀目付・都田一関(渡辺文雄)が救出。一関は狂四…
録画していた『眠狂四郎・女地獄』(1968年・大映/監督:田中徳三)を再見。狂四郎が家老の権力争いにまきこまれるシリーズ10作目。 旅の途中、狂四郎(市川雷蔵)は佐伯藩城代家老・柴田外記(安部徹)の刺客・成瀬辰馬(田村高広)に襲われて息を引きとった国家老・堀采女正(小沢栄太郎)の密使から手絡(てがら)を受け取ります。しかし、狂四郎が手絡を角兵衛獅子の娘に与えたことから娘は殺され、藩主の娘・小夜姫(高田美和)をめぐる家老の権力争いの渦中へ…… 色仕掛けで狂四郎の命を狙う女が、渚まゆみ、しめぎしがこ、そして狂四郎に想いを寄せるようになる居酒屋の女将の水谷良重です。円月殺法の対決相手は田村高広と、采…
録画していた『眠狂四郎無頼控・魔性の肌』(1967年・大映/監督:池広一夫)を観る。シリーズ唯一の私が未見だった作品。 矢場の女・おえん(久保菜穂子)と気楽に過ごしていた狂四郎(市川雷蔵)ですが、闕所物奉行・朝比奈(金子信夫)から将軍が公家に贈る黄金のマリア像を京都まで運ぶ護衛を依頼されます。そのマリア像は天草四郎が所持していたもので、狙っているのは邪教を信じる黒指党。狂四郎は報酬として朝比奈の娘・ちさ(鰐淵晴子)の身体を要求。輸送隊は黒指党に襲撃されますが、マリア像は男装したちさによって別途運ばれます。おえんも狂四郎を追って京へ。 狂四郎誕生の黒ミサ・シーンから始まり、『女妖剣』の池広一夫ら…
録画していた『眠狂四郎無頼剣』(1966年・大映/監督:三隈研次)を再見。シリーズ8作目で三隈研次としては3作目。 白昼、油問屋・弥彦屋(香川良介)に愛染(天知茂)という浪人が押し入り、土蔵から天然油を精製する方法を記した図面を持ち去ります。それは大阪で反乱を起こした大塩平八郎父子が考案したもの。大塩父子は、その権利を弥彦屋に高額で売りつけて貧民救済の資金にあてようとしたのですが、弥彦屋の裏切りにあって反乱は失敗。愛染は大塩平八郎の弟子で、江戸の町に大火を起こし、老中・水野忠邦の暗殺を計画。眠狂四郎(市川雷蔵)は、死んだはずの大塩平八郎の息子に間違われたことから事件に巻きこまれていきます。 こ…
録画していた『眠狂四郎多情剣』(1966年・大映/監督:井上昭)を再見。狂四郎に恨みを持つ将軍の娘との対決。 『女妖剣』で狂四郎(市川雷蔵)に辱めを受けた将軍の娘・菊姫(毛利郁子)が狂四郎への復讐を決意。菊姫が操る武州疾風組の下曽我典馬(中谷一郎)が狂四郎に近づきます。お洒落狂女や水茶屋のおひさ(水谷良重)が色仕掛けで迫りますが、狂四郎を倒すことができず、狂四郎が遊女屋から救った少女・はる(田村寿子)を拉致。狂四郎は菊姫屋敷に誘き出されますが…… 妻が狂四郎に殺されたと思い込む道場主(五味龍太郎)との対決が殺陣での見どころ。唇を噛んで、痛みで円月殺法にかからないようにするのね。毛利郁子は裸体を…
録画していた『眠狂四郎魔性剣』(1965年・大映/監督:安田公義)を再見。シリーズ6作目で安田公義としては2作目。 眠狂四郎(市川雷蔵)に恥辱をうけた女が自殺。その女は、邪魔者扱いされた大名の妾腹の子・鶴松を連れて逃げた乳母。鶴松は実母の実家で大工の子として幸せに暮らしていましたが、藩主に世継ぎがいないことから無理やり連れ戻されそうになります。狂四郎は行き掛かり上、鶴松を守って戦うことになります。 前作に出演予定だった嵯峨三智子が、『眠狂四郎円月斬り』で倒したむささび伴蔵の妹おりん役で登場。兄の仇として狂四郎をつけ狙います。おりんは毒蛇使いのお艶(長谷川待子)や比丘尼の青華院(若松和子)の色仕…
録画していた『眠狂四郎炎情剣』(1965年・大映/監督:三隈研次)を再見。シリーズ5作目で三隈研次としては2作目。 鳥羽海賊の生き残り・伝吉と関わったことから眠狂四郎(市川雷蔵)は、幕府に献上すべき海賊の財宝を横領した藤堂藩家老・跡部(安部徹)から命を狙われます。海賊の財宝を跡部と山分けした鳴海屋(西村晃)は狂四郎を味方につけようとしますが…… 海賊の残党狩りをしている悪女・ぬいに中村玉緒。狂四郎はぬいに騙されて残党の一人を斬るのですが、その代償としてぬいを抱きます。「明日になればお前に興味はない。明日は他人だ」男なら女に言ってみたいセリフです。中村玉緒は二度目の出演ですが、出る予定の嵯峨三智…
芸能人の写真が簡単に入手出来る現在と違い、昭和や平成の時代は、写真を入手するためには本人をインタビューするか、あるいは制作発表や記者会見といったオフィシャルな場で撮影するか、またはテレビ局や映画会社から番宣写真を借り、それを使い回すというのが、紙媒体における誌面作りの常套手段だった。 ゆえに、まめに会見を行ってくれる芸能人はストック写真が大量にあるが、めったに制作発表も行わず、単独インタビューも受けない、そんな芸能人の場合は、近影が極端に少ないということになる。 後者の代表的俳優のひとりが、田村正和だった。 だからこそ、田村が久々に公の場で会見を行うとあっては、筆者もカメラマンを伴い、帝国ホテ…