今回の主題は「気」で、湯浅泰雄の『気とは何か』からの引用と、気を感得するための前提となる意識状態、その訓練法としての瞑想法について が中心となっています。 古来より「気」は分かる人には分かる、という世界でしたが、今と違うのは、自分には分からないけれど「気」の世界があることは広く一般に共有されており、個人によってレベルの差はあっても、基礎的な気の感覚も広く共有されていたことです。 今、「気」という言葉を出す時は場所や人を選ばなければなりませんし、科学的に立証できないのみならず、気の感覚もないことを前提にして話を進めるのが普通になっています。気というものが以前より特殊なもの、非日常的なものになって…