知の自由人叢書

知の自由人叢書

(読書)
ちのじゆうじんそうしょ

国書刊行会から山口昌男監修で刊行中の叢書。

かつての日本に居た
知的に洗練された凄い奴
コイツら、スコブル面白い!

いよいよ、近代日本のホモ・ルーデンスたちが残した文章を集成した「知の自由人叢書」の登場です。第一回配本は日本初の人類学者・坪井正五郎。百年の時を超え、ついに『うしのよだれ』が完全版としてお目見得します! その後も、書痴・斎藤昌三の書物随筆、お札博士・スタールのユーモア溢れる日本行脚など続々刊行を予定!!

第一回配本

坪井正五郎『うしのよだれ』8400円 ISBN:4336047146
日本で最初の人類学者・坪井正五郎の単行本未収録の随筆・論文を中心に収録。今和次郎以前すでに考現学的調査を行っていた調査論文、三越のPR誌に掲載された玩具に関する随筆、旅行記など、これまで埋もれていた興味深い文章のほか、明治四十二年に三教書院よりその一部を抜粋し単行本として刊行された笑話随筆集『自然滑稽 うしのよだれ』を、今回はじめて掲載誌に戻り全話を完全版として収めます。
巻末対談:山口昌男×香川雅信(兵庫県立歴史博物館主任学芸員)

第2回配本

斎藤昌三『少雨荘書物随筆』
名著として知られるものの、限定本として出版されたためになかなか手に取ることのできなかった「少雨荘(斎藤昌三の号)書物七部集」から『書痴の散歩』『書淫行状記』『紙魚供養』の三冊を収録します。番傘や酒袋で作った本の装幀談議、蔵書票に関する蘊蓄、明治・大正の文学書誌などなど博覧強記の書物に関する話題や淡島寒月内田魯庵フレデリック・スタールなどの友人回顧談、忘れられた明治の性や風俗についての随筆を収めます。

以下続刊

市島春城『春城師友録』
早稲田大学初代図書館館長を務めた市島春城が残した多くの文章を、人物に関する随筆という視点から新たに編集し直すことで、春城の交友関係や関心の所在を浮き彫りにします。坪内逍遙の終の栖について触れた「双柿舎に於ける坪内逍遙君」、安田善次郎邸で開かれた読書会出席者した愛書家たちを語った「安田椎園邸に於ける読書会」、尾崎紅葉の日記について述べた「『十千万堂日録』と日記雑感」、南葵文庫の創始者徳川頼倫を回顧した「大磯の別荘に招かれた時の追憶」などを収録。

フレデリック・スタール『お札行脚』
大の日本通として知られたアメリカの人類学者スタールは、たびたび来日しては日本全国を行脚して回りました。今回収録する『山陽行脚』『御札行脚』はその旅の貴重な記録です。ここには、いまではもう失われてしまった大正日本の姿がいきいきと描写されていると共に、ユーモア溢れるスタールの文章は、ときに鋭い毒をも含み、現代にも通じる文明批判ともなっています。中沢弘光岡本一平水島爾保布などの挿絵も併せて収めます。

沼波瓊音『意匠ひろひ』
森銑三が終生敬愛して止まなかった国文学者にして俳人の沼波瓊音が残した味わい深い随筆を中心に、単行本未収録のものも含めて一冊にまとめます。幼い頃の思い出を綴った『乳のぬくみ』をはじめ、俳人・大野洒竹を追悼した「大野君」、漱石の『草枕』評を含む「蔵書家に告ぐ」、着物や帯等のデザインについて述べた「意匠ひろひ」などを収録。

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