この9月1日は関東大震災からちょうど100年目だった。同日付の新聞各紙の社説を見ると、どこもこのことを取り上げている。社説の長さも普段より長めの新聞が目立つ。ただ当時、流言を信じた人たちによって引き起こされた朝鮮人虐殺については、新聞によって、社説以外でも詳しく報道したり、ほとんど無視したり、態度がかなり違う。つまり、朝日、毎日、日経はこれを社説の中で取り上げ、再びこのような惨事が起こらないよう訴えている。社説では触れなかった東京も別の面で詳しく書いている。一方、読売と産経の社説(産経の社説は「主張」と称している)は、もっぱら防災面の主張ばかりで、朝鮮人虐殺については全く書いていない。100年…