和歌の一体で、最も普通の歌体。五七五七七の五句三一音を原則とする。起原はよくわからず、諸説あるが、万葉時代には既に確立し、長歌・旋頭歌(せどうか)などのすたれた平安時代以降は、和歌といえば短歌をさすに至った。みじかうた。みそひともじ。
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「夕陽(せきよう)や余寒とともに下校の音」 都会から地方への境界線はどこにあるのか。 乗車していた15両編成の電車が10両編成へと変わる切り離しで数分間停車する。 私はここに境界線を見出した。 常に空いている乗車口から夕日の光が差し込む。 そして近くに小学校があるのだろうか。 ゆったりと、そしてはっきりとした声で下校を知らせる放送が聞こえてくる。 機械を通した幼い声に、懐かしさを憶えた。
彼此と 言うは簡単 何事も やらぬ者ほど 愚かなりけり 彼此と言うは簡単何事もやらぬ者ほど愚かなりけり
ばかはばか ゐわぬがはなと つゆしらず おもへばすぐと きづきもせずに ばかはばかゐわぬがはなとつゆしらずおもへばすぐときづきもせずに
共感も 何処吹く風と 吹き遊び 骨身凍み入る 風の随に 共感も何処吹く風と吹き遊び骨身凍み入る風の随に
共感も 何もかもをも 捨て去りて 何を残すか 何も残らず 共感も何もかもをも捨て去りて何を残すか何も残らず
「風強し空を狭める渋谷ビル地に足つけて選考願う」 就職活動において、オンラインではない企業説明会のため東京へ。 昨日とは異なる冷たい風が吹いて、久しぶりの渋谷駅はまるで迷路だった。 やっとの思いで地上にでたが、普段見る空はどこか狭く感じた。 まるでこれから行く会社での緊張で心のゆとりがないことを表しているようだ。 けれど流れるように説明会は始まり、エントリーシートをその場で記入する。 今日働いている社会人の偉大さを感じた。 丁寧に、地道に、一歩ずつ。 次にむけてPDCAを回すのみである。
迷いなく 突き進んでは 君の意地 ひるがえる胸 その内に秘め
なにもかも ことばじりさえ かたきとて しけいにしょすと じゆうをたてに なにもかもことばじりさえかたきとてしけいにしょすとじゆうをたてに
椿咲く昏き坂道上り行く我が影までも紅く染まりて 廣島佑亮
舞い上がる 揺れる心に ふたをする 冷めた素振りを わかって欲しくて
「うららかや摘まむ心と白いちご」 天気が非常によく、洗濯物をベランダで干していると、チャイムが鳴った。 母から「いちごを送りました」と数日前に連絡がきていたことを思い出す。 箱を空けると赤いいちごだけでなく、真っ白ないちごも入っていた。 桜のような白いちごが、明るくうららかな春の陽気と共にそっと摘まみ、味わった。
はじめに 「現代俳句大系」を書き写していたとき、奇異な感を得た俳句を書く俳人があった。写生句を中心に書き写しているなかで、その俳人の俳句群はとびっきり奇妙な、フォークロアというか、今昔物語的というか、ポンチ絵的というか、とにかく好ましいケレン味がぷんぷんと匂ってくるのである。 その俳人は阿部完市さんで、体系に収録されていた句集は『にもつは絵馬(1998)』であった。 わたしがこの句集から拾ったのはわずか十句。だが、その不思議な風合いはずっと胸中に残っていたのである。 安倍完市さんという俳人 わたしは作家には興味をもたない。 なので阿部さんがどのような方なのかは全く調べていなかった。 今回、それ…
「日帰りの故郷の匂い持ち帰り脇に脇に抱える老舗大福」 大学3年の春休み。 Uターンでの就職活動も考えており地元の企業の説明会に参加した。 普段ならそのまま帰省し美味しい食事を楽しみ、家族との団欒を謳歌していたはずだ。 けれどやはりコロナの影響はここでも存在する。 最寄り駅の立ち食い蕎麦屋を電車の窓から見る。 けれどせめてもの懐かしさを求め、インターン終了後、 クリームたっぷりの大福を購入。 いつもは2つ3つの購入だが、 今回ばかりは12個入りの様々な味が楽しめるお楽しみパックを手に取った。 最高の贅沢だ。 リクルートスーツを身に纏いながら3時間の電車移動。合計6時間。 帰宅ラッシュで社会人の主…
薄暗い ところに一人 しゃがみ込み 照らされたいと 私の奥を
月刊うたらば【薬】に二首採用されました。どうもありがとうございます。 www.utalover.com
2月25日 誕生日の全国35万人の皆さん、おめでとうございます (拙句)歌仙巻く寒緋桜の伊豆の旅 雅舟 【花】カンヒザクラ(バラ科) 【花言葉】あでやか【短歌】さみしさのようやくうすれてゆく頃をカンヒザクラはあでやかにさく 鳥海昭子 冬の寂しさがようやく薄れていく早春にこの花は開きます。 沖縄では自生していて、サクラと言えば、この花のことだと 友人が教えてくれました。【季語】冬桜 寒桜【俳句】 うつし世のものとしもなし冬桜 鈴木 花蓑 冬桜空の碧さとかかわらず 馬場移公子 寒桜咲いて一輪づつのもの 皆吉 爽雨【三行詩】 紅梅か緋桃を思わせる 寒緋桜は緋寒桜とも 彼岸桜ではありません【万葉歌】雪…
目覚めなかった朝はポッドキャストを聞く。なるべく他愛のない言葉のやりとりを聞いていると、他愛のない職場の人間関係にもぬるっとなじめるような気がするから。たとえるなら、公衆浴場の前の掛け湯、あるいはプールの前の消毒液みたいなもの。あったかいのとつめたいの、はたしてどっちがいいんだろうね。 職場の人に薦められたので、毎日30分程度歩くことにした。終業後にさっそく実践しようとしたが、先に用事を済ませているうちに日が暮れて、夜道を歩いてみるととんでもなくつまらない。陽の光がないので川面や草木の様子がまったくわからず、光る看板ばかりが目に入る。都会のサラリーマンがやたらに飲み歩く理由が腑に落ちた。夜にし…
リレアにてリハビリの一日。深夜2時前、トイレに立ち、またすぐにベッドにてNHKラジオ深夜便を聴く。久しぶりに俳句、短歌を試作してみたくなる。 もう一度、 またもう一回息してる、 命の限り今日も生き抜け これからの、 日々が楽しみ、 まだ死ねず/ぬ まだまだと、 楽しく生きて、 今日、明日 午前4時半にもう一度おトイレに。7時15分、起床、歯磨きとテレビ体操、NHK朝ドラ、おちょやんを見ながらの朝食。8時20分にお出かけ準備、いつものように1階駐車場前にて、お迎えの車を待つ。施設に到着、すぐに"一番風呂"、本日の参加者予定が15名になるとのことで、早めの入浴を勧められる。9時半から脳機能ゲーム(…
一条真也です。『ケアの時代「負の感情」とのつき合い方』鎌田東二著(淡交社)を読みました。著者から献本していただいた本です。自然や人為がもたらす災害や、大切な人との死別などで、人の心は傷つけられてきました。宗教や芸術は、人類が悲しみや痛みに立ち向かってきた「ケア」の集積と捉えることができます。本書ではこうした視点から、痛ましい出来事・経験がもたらす怒りや悲しみなどの「負の感情」とのつき合い方を、宗教、芸術、伝統文化から探ります。版元は、茶道に関する出版で有名です。本書は平仮名が多用されており、これまでの著者の本とはちょっと印象が違いました。さまざまな「負の感情」を抱えながら生きていかなければなら…
三位 水道も電気もガスも止めるのにクソにもならぬ番組止めぬ 二位 取るだけの値打ち真価はアルマジロ無くて不便はナイアルヨ 一位 いつからか手練手管もあからさま強きを助け弱きを挫き 時代の終末期であれば、正義のミカタも何処へやらイカレタ判決日常茶飯、市民の踏ん張り幾星霜、もう少しとは知りながら持ちこたえれば御の字の春の兆しもまだ遠く凍える夜の窓明かり灯火あるなら救いあり。 どうもありがとうございました。 ネコランキング 写真短歌ランキング 日々の出来事ランキング
・ ・ ・ 関連ブログを6つ立ち上げる。プロフィールに情報。 ・ ・ {東山道・美濃国・百姓の次男・栗山正博}・ 現代日本人はもとより過去の日本人で、歴代の天皇や皇后、皇族に匹敵する世界が認める偉業を行った者は誰もいない。 ・ ・ ・ 特に近代天皇・近代皇室は、世界の古今東西の如何なる王侯貴族とも違い、世界の平和と日本国の発展と日本人の幸福の為に、歴史的な人道貢献を数多く行っていた。 特に、明治・大正・昭和・平成の歴代皇后の業績は偉大であった。 ・ ・ ・ 国民世論は、「あいちトリエンナーレ2019」における昭和天皇に対する不敬行為を黙認した。 国際社会も、表現の自由として「あいちトリエンナー…
今日は大雪! 除雪車のブルの置き土産?の 凍った雪の塊の塀??も最高!! 朝 我が目を疑った でも 急いで雪片付け 通学路だから大変なのだ! それから 雪が…🌨️ 終わらないんじゃないか? 永遠に降り積もるんじゃないかな?? というほどの 熱心さ?で 飽きもせず 降り積もったよ… 冷たいくせに! 日のあたるお昼間にも ひたすら降って降って 降って 雪片付けで全身水行? 合計三回 暑いんだか 寒いんだか…☺️ 今朝は 毎朝歩いている あのご高齢の男性も ご挨拶したら さすがに 「いやいや!もう二月の下旬なのに すごいですな!」 と 笑っていた わたしも 笑って もう二月の下旬なのにすごいですねー…
ずっとマスクを着けているから、この冬は自分の口から白い息が出るところを見ていない。マスクを着けていなければ口どころか鼻から白い息が出ることもあったのに。白い息の正体は冷やされた水蒸気であり、水蒸気は気体で、白い息は液体。そんなことはどうでもいい。もうすぐ春が来るから、このまま一度も白い息を見ることなく冬は終わるのだろう。 コロナ禍になってからというもの、マスクを外したときににおいがすることについてやたらとブログに書いている。ふと何かしらのにおいをかいだときに感情が動かされるみたいな体験が、コロナ禍以前よりも意識されるようになった。なんでも、あるにおいをかいで、そのにおいと結びついた過去の記憶が…
左右社 出版 山田航編著 「桜前線開架宣言 Born after 1970 現代短歌日本代表」 感想の注意書きです。 yuifall.hatenablog.com 平岡直子 この人の歌の解説文、難しくてよく分からんかった…。以下引用ですけど、 これは穂村弘が『はじめての短歌』などの著書でたびたび触れている「生きる/生き延びる」の二項対立の図式を思い出させる。これはハンナ・アーレントがいうところの「work(仕事)/labor(労働)」の二分法にパラレルで、美や真実を追求する人間らしい生き方か、ただ食い扶持を求めて日々の生活に追われる生き方か、という議論である。短歌とは(ひいては芸術とは)「生き…
基礎トレ21ということは3週間続いたのですか。習慣になったという感覚はあんまりないですね……。少し前までブログ本館で中国語の練習をしていたのですが、良くも悪くも惰性という感じでした。上達することよりも継続することが目的になっていました。でも、あの感覚が本当の習慣化なんだろうな、という気もするんですよね。それまでの自分は熱しやすく冷めやすい性格で、努力というものは燃えるような情熱を持ってテンションマックスでやるものだと思っていました。そして「努力とは楽しいものだ」、というより「楽しいと感じることにしか努力したくない」と思っていました。当然のことながら、そういう姿勢だと何ヶ月も続けられません。だか…
ノンフィクションシリーズ『昭和史発掘』、12巻を読み終わりました。父親のお下がりの古い版でISBNがついていないので、リンクは無しです。12巻は、11巻で蹶起部隊が撤退した後の話になります。彼らがどのような処分を受けるのか、というところ。内容は以下の通り。二・二六事件 六 ・特設軍法会議 ・秘密審理小タイトルから滲み出る不吉な感じ……蹶起後、数人の将校は自決したのですが、多くの将校(元軍人含む)は刑務所に入れられました。将校たちの目的は世直しなので、相沢事件のときのように公判で切々と胸の内を語り、世にその趣旨を知らしめようとしたのです。 しかし軍の意向により、裁判は非公開で行われることになりま…
今日も青空がひろがったが風が冷たく、2月らしい天気となった。 ただ、暖かい日が続いたので庭の花たちは例年より早く咲くものが多い。 昨年秋に種子を蒔き、発芽した小さな芽を育てた矢車草はもうつぼみが上がっているし、同じころ種子を蒔いて育てたストックは花芽が色づいて明日には開きそうな気配だ。 あんなに小さな種からよく無事に育てくれたと大げさに言えば感無量。小さな種子のなかには花のイメージや春の空まで閉じ込められ、葉っぱを展開し、花を開くことでそのイメージを世界にひろげるのではないだろうか。 ストックの淡い黄色の花も春の空も小さな種子が昔、夢見たものかもしれない。 わたしも花たちの種子に見習って、たく…
たんぽぽ舎です。【TMM:No4135】 2021年2月24日(水)地震と原発事故情報- 5つの情報をお知らせします 転送歓迎 ━━━━━━━ ★1.3月11日(木)東京電力本店前集会・抗議行動の準備進む 提起者、大太鼓、大横断幕、音楽など… 案内ビラも1万2000枚、あちこちへ発送、手配り 柳田 真(たんぽぽ舎共同代表、 東電本店合同抗議行動実行委員会) ★2.マイナンバー暗黒社会がやってくる【下】 原因不明で「好ましからざる人物」と認定され 社会的に重大な不利をこうむる 上岡直見〔環境経済研究所代表〕 ★3.メールマガジン読者からのお便り 先日、たんぽぽ舎へ引っ越しカンパをいただいた方たち…
ざっく~(^^♪ 今日も悩めるザクXです。 短歌詠む、もこれで7回目ですね。さっそくまとめていきましょう。 ーーーーー おはようございます(^^♪ ここのところPCは完全にお休みしておりました。 今朝、気まぐれでONしました。 「朝日」 幻想や 旧き闇夜の 靄消えて 昇る太陽 今日も世照らす 「骨接ぎ」 ビリリッと 電気鍼やら 電気かけ 揉んでもらって 嗚呼癒される 午前7:17 · 2021年2月24日 ーーーーー 今日、晴れた( ´∀` ) 嬉しいな 「無理」 無理だよと 言えない心 直そうか 日は煌めいて 心癒して 「欠席」 雨の日の 暗き想いに なるような 今朝の心は 彷徨い鬱な 「力…
遅き日の曇る日くれてわれひとり居るこの部屋に菜の花零る 柔らかき若葉動きて鉛筆を削りつつゐるわが朝の窓 人のなきあとを生きつぎわが胸に残る声音は暗鬱のこゑ 星一つ月をさかりて白雲をさかりかがやく風のすずしさ わが顔に似合はぬ帽子いつかはとおもひ思ひて今日わが捨てつ 今日ひと日こころ乱れて空想のとめどもあらず 窓を開けたり 髙橋則子『窓』(2021)現代短歌社 <メモ・感想> 「うたとは何かー。みずからにそう問わない日はなかった。」という帯が、胸に突き刺さる。啓示的に「覚悟してこの歌集を開け」という入り口のように思えた。私は出不精なのでほぼ外界は「窓の向こう」という日常を過ごしている。だからであ…