すなわち坑生物質投与によるアレルギー現象,耐生菌及び菌交代現象の発現,その他造血臓器障害,肝機能障害,腎障害,第8脳神経障害等の誘発がとくに注目され,また坑生物質の治療途上に、しばしば現われるビタミンB群の欠乏症状もこの副作用の一つとしてあげられ,種々の感染症の治療上大なる障害となつていることは、吾々がしばしば経験するところである。 人体にビタミンB群欠乏様症状が起ることを初めて報告したのは,Ellinger1)であつてPonicmin経口投与によつてビタミンB2欠乏症に類似した口内炎が起ることを報告し,その後Brown2)は,咽頭炎,舌の疼痛を伴う舌炎を,Wolfson3)は,黒色舌を,Wo…