ナショナルセンターの枠を越えた「闘う労働運動」の全国的結集は急務 『石の上にも半生記 総評オルグ50年』(稲村守著/著者) ndlsearch.ndl.go.jp 本を開くと最初の頁に、著者自らの直筆で「21世紀の闘うまともな労働運動を作る最前線の皆さんへ!」と力強く記されていた。「石の上にも半世紀」は稲村守氏による1冊。京都総評を存続させ、国鉄闘争を闘い、中小労働者の様々な労働問題を現場で文字通り半世紀にも渡り闘い続けている大ベテランのオルグがその軌跡を振り返る。先の都知事選では連合東京の政治的姿勢が問題視され運動体としてのあり方への課題が一層大きく露呈したところだが、本書はその連合の結成に…