『魂を撮ろう ユージン・スミスとアイリーンの水俣』石井妙子/著(文藝春秋, 2021年)を読んだ記録。 ユージン・スミスとアイリーン・スミスのそれぞれの人生裏話や夫婦関係に終始しているのかと勝手に思い込んでいたが(すみません)、かれらを通して水俣病を見て、水俣病からかれらの人生を見ている。 ユージンに出会うまでのアイリーンを2代前まで遡っている。アイリーンに出会うまでのユージンも親の代まで。水俣病に出会うまでの二人。水俣病が起こるまでの水俣。そこまで私が知ってしまっていいんだろうか、ということまで書かれていてちょっと抵抗も感じる。『女帝』もこういう感じだったのかな。それで売れていたのかな。読ん…