人形作家。1957年東京生まれ。 1977年東京クラフトデザイン研究所陶磁器科卒業。岐阜県瑞浪市、茨城県高萩市にて製陶業に従事。 1982年「ブルースする人形展」でジャズ、ブルースミュージシャンの人形を発表(以降、個展多数)。1996年「ジャズ・ブルース人形と写真展」からモノクロプリントを発表しはじめる。「夜の夢こそまこと展」より文士・作家シリーズを展開。1999年写真の古典技法オイルプリントを発表しはじめる。2004年「たてもの園・作家のいる風景」(江戸東京たてもの園)。
石塚公昭個展 ピクトリアリズムⅡ。2015.4.25~5.9。Hasu no hana。 人形を製作するところから始め、しかも、その人形自体が、まるで、こういう人なんだろうな、というような仕上がりで、それを撮影し、その世界を作り上げ、しかも、独特の技法での写真。これだけの要素を揃えて、他にないものになっている。 『ピクトリアリズム華やかなりし大正時代に隆盛した写真古典技法オイルプリント。その後廃れたものの、石塚公昭は1990年代初めに古書街で文献を集めることからはじめ、技法を得た。今回、ヌードをテーマに、人形をモチーフにした作家シリーズと併せ、その深い陰影の世界を展開する。復興オイルプリントの…
特別展「深川の人形作家 石塚公昭の世界」。2016.4.23~5.8。江東区深川江戸資料館。 2016年5月8日。 無人島プロダクションから、現代美術館に向かう途中に深川江戸資料館があるのは、知っていたが、入ったことはなかった。入り口に、見慣れた写真が大きくあった。江戸川乱歩を人形として製作し、その像が入った世界を作りだす人の写真は、うちにある。近所のギャラリーで写真の作品を見て、ご本人とも話をして、すごい人だと思っていた。偶然だけど、少し迷って、入った。この資料館の目玉であるのだろう、江戸時代の再現のところは、凄く早足で通り過ぎ、その奥にある、この展示に行く。 写真は見た。 その時に、似てい…