1933年京都府生まれ。SF作家、江戸文化研究家。武蔵野美術大学視覚伝達デザイン学科講師。 国際基督教大学、東京都立大学理学部中退。
1961年にミカ製版を設立して社長となり、「SF西遊記」で作家デビュー。1985年以降は専業作家となり、江戸時代へのタイムスリップ物の執筆をきっかけに、江戸時代の環境事情などを研究し、一連の「大江戸〜事情」シリーズを出している。
今週のお題「SFといえば」 「お題で複数記事を書いてはいけない」という決まりは特になさそうだったので二回目。 この作品自体は明るい作風なのですが、私の言いたいことが暗いので、以下折り畳みます。 2050年は江戸時代 衝撃のシミュレーション (講談社文庫) 作者:石川英輔 講談社 Amazon
2050年は江戸時代―衝撃のシミュレーション:石川英輔著のレビューです。 2050年は江戸時代―衝撃のシミュレーション (講談社文庫) 作者: 石川英輔 出版社/メーカー: 講談社 発売日: 1998/06 メディア: 文庫 購入: 2人 クリック: 15回 この商品を含むブログ (1件) を見る これは、笑えないシミュレーション!こんな日がいつ訪れてもおかしくない。 サブタイトル通り衝撃のシミュレーション。面白かったとともに、ちょっと笑えないなーと、読みながら色々なことを考えさせられました。 2050年。その時の、日本は一体どうなっているのか?この小説は2050年の日本から、現在私達が暮らし…
新しい世界を生きるための14のSF (ハヤカワ文庫JA) 早川書房 Amazon SF三国志【電子書籍】[ 石川英輔 ]価格: 660 円楽天で詳細を見る 左図:スパイ・ドローン 中図:スタッフ・ミーティング 右図:蟻の巣(いずれも”いらすとや”) カグヤ姫は、職業上定例の薬草採取に来ていた老夫婦一行に偶然竹の中に見出されました。 子供達が既に独り立ちした老夫婦は、かわいい竹の中の赤ちゃん(カグヤ姫)を家に連れ帰り育てようと決めます。 しかし、この偶然の出会いは、カグヤ姫の養父母を探していた異星人達により何年も前に周到に計画されたものだったのです。 異星人達は、左図のようにドローンやロボットを…
糞尿を上手く処理してこそ環境問題は解決する+ tumblr.(タンブラー)(随想録―16) 以前、乗馬を趣味とする友人から聞いたことだが、乗馬クラブの人が馬を御していたところ、広い農地で、馬が糞をしたというのだ。それで、この農地の持ち主が激怒したという。ともかく”汚いもの“を置いていくな、と立腹したわけ。おいおい、肥やしになるのではないか!? こんな持ち主のような感性では、とてもじゃないが環境問題は解決できない。糞尿は汚いもの、と遠ざけようとしたのが、近代の西欧社会だ。汚物は窓から公道に捨てていたのが、流して川のそばで下水処理場を作ることになった。でも、実際、この下水道は、今に至っても、環境問…