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石毛直道

(読書)
いしげなおみち

文化人類学。食文化研究など。

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大豆3 醤油の歴史  醤油は,日本において,万能の調味料としての地位を占め,醤油なしでは日本料理は成立しないと言われています.醤油は,味噌とともに穀醤(豆醤)から変化発展したものです.日本で,醤油の原形である「醤」の名前が登場するのは大宝律令で,「醤油」の名前は室町時代に登場します.そして,醤油を製造する企業が成立し,日常の料理に醤油を使用することが,商品経済に依存して生活している都市民から始まり,200年以上の歳月をかけて,日本の料理の味は味噌味から醤油味へと変化していきました.

日本人の食生活には,なくてはならない食品,大豆 昨日の味噌に続いて,今日は醤油の歴史を取り上げます. 大豆から作られた醤油は,日本において,万能の調味料としての地位を占め,醤油なしでは日本料理は成立しないと言われています. 醤油の出荷量は近年,減少傾向にあり,特に家庭用醤油の消費が落ち込んできています. https://sugar.alic.go.jp/japan/user/user0810a.htm しかし,代わって,醤油をベースとしたつゆ/たれの出荷は増えてきています. 醤油は,現在でも日本の味の基本であり続けていると言って良いでしょう. 家庭用の醤油とつゆ/たれの金額ベース消費量は199…

大豆2:豆腐と味噌の歴史  豆腐:「乳腐」にヒントを得て,中国で発明され,精進料理の発展に寄与.日本で初めて豆腐が記載されたのは1183年,その後,中世,最も豆腐が食べられたのは禅宗寺院でした.江戸の中頃には都市部には多数の豆腐店が出現し,一般的な食べ物になりました. 味噌:大豆発酵食品の原型が生まれたのは,漢代中国.日本の大宝律令に「未醬(みそ)」=味噌の記述があり,中世において,副食(「なめ味噌」として),または,調味料(味噌煮等に)として用いられていました.味噌汁の普及は戦国以降.

日本人の食生活には,なくてはならない食品,大豆. しかし,「国内自給率は3~4%程度で、大半は輸入されています」(日本豆類協会)とのこと. ただし,「国産大豆はほぼ全量が食品用に仕向られているため、製油用を除いた食用自給率は2割強となっています」(日本豆類協会). 農水省の令和5年版「大豆をめぐる事情」の図では,次のようになります. https://www.maff.go.jp/j/seisan/ryutu/daizu/attach/pdf/index-1.pdf 少し前の平成29年版の図がよりわかりやすく,また国産大豆の用途も図示してくれています. 国産大豆の用途(平成27年度):豆腐56%…