ナガ高地の人々の多くはアニミズムで、万物の精霊が石に宿ると信じ、“石は永遠”だという。しかし、自然石には悪霊が宿りやすいが、人工石には善霊が宿るのだそうだ。そのため、村の人口や村と村を結ぶ道沿いには、魔除けとしてたくさんの石が建てられている。しかも、石が大きいほど霊力が強いとされているので、財力のある人は、より多くの人によって、より大きな石をはこんでもらって建てようとする。 ヨルバ村前景 私はナガランド州都のコヒマに滞在中の1979年1月初めに、石牽き行事の英文招待状をもらった。差出人はヨルバ村有志とあった。 「ヨルバ村の住人ヌルイ・サルーさんが、1月25日に第4の振る舞いをしますので、あなた…