自民党総裁選は自民党所属の国会議員と党員・党友による投票結果を経て、河野太郎氏と岸田氏の決選投票となり、岸田氏が自民党新総裁に選ばれた。 何か釈然としない気持ちである。 それは事前の予想とあまりにもかけ離れた1回目の投票結果、それも国会議員票の数字に起因する。 国民の声を代表するのが国会議員であるならば、全国の自民党党員・党友の声と同党国会議員の声は同じような傾向であろうと思うのだが、今回の1回目の選挙結果の内訳をみると河野氏は党員・党友票を169票(全党員・党友票の44%)を獲得したが、岸田氏は110票(同29%)にとどまっている。 ところが国会議員票では岸田氏が146票(全議員の38%)を…