山口裕之『ひとは生命をどのように理解してきたか』(38) 今回は、第4章 機械としての生命 第4節 さまざまな力学系モデル の続き「自己組織化臨界」(p.202~)である。 カウフマンは、「生物圏の共構築を支配する法則の候補」を、「カオスの縁」や「自己組織化臨界」などの用語を用いて提出している。「生物圏」とは、さまざまな生物がお互いに関わりあいながら進化してきたことによって構築された生物たちのネットワークである。そうして生物圏は、「カオスの縁」に向かって進化し、「自己組織化臨界」を達成するという。 「自己組織化臨界」の良く出される例が「砂山の形成」であるということなので、次の動画を見てみよう。…