耳の故障が進み、人との会話がますます困難になってきたので、別のコミュニケーション方法が必要になった。内耳のセンサー崩壊が進めば、補聴器という補助手段には限界があると分かった。音声をスマホの画面に文字で表示するアプリも試したが、スマホ画面ばかり見ていると話し相手の顔を見られない。これでは気持ちを込めた会話にならない。正確な音声変換にも限界があってもどかしかった。だから、もうその時が来たんだと思った。 手話を習おうと、ボランティアグループの手話教室を見学させてもらった。挨拶もそこそこに、いきなり手話ゲームに誘い込まれて右往左往したが、その体験は楽しかった。15人ほどの集まりだったが、みな温かく素敵…