1. プロローグ:オープンカフェでの再会 風が心地よく抜けるオープンカフェ。テラス席でカフェラテを一口飲んだ息子が、パソコンの画面をこちらに向けました。 「母さん、オランダの訪問看護団体『ビュートゾルフ』について調べてみたんだ。ここ、管理職が一人もいないのに1万人以上の看護師が働いていて、顧客満足度も業界トップらしい。でも、上司がいないなんて、現場が甘えてサボったり、収支がバラバラになったりしないの?」 「いい着眼点ね。ティール組織(第4回)の代表例として有名なビュートゾルフだけど、彼らは決して『優しいだけの善意の集団』じゃないわ。むしろ、無駄な管理コストを極限まで削ぎ落とした、恐ろしく合理的…