Eテレのショート番組「名曲アルバム」で、ハイドン作曲、交響曲『告別』を聞いた。音楽、映像、解説、、上質な3点セットが楽しめるこの小さな番組は、お気に入りだ。この曲が出来るエピソードを聞き、とても似たものを思ったので、それが今日のテーマ。18世紀、宮廷楽長ハイドンと宮廷楽団員達は、貴族エステルハージ家のハンガリーの離宮で演奏する。音楽愛好家ニコラウス・エステルハージ侯は、彼らののハンガリー滞在を少しでも長く引き留めようとした。 ウィーン出身のハイドンは、やはり故郷に戻りたいという楽団員達の声を聞き、「演奏中、一人ずつお辞儀をして去っていく」という工夫を入れた曲を作り、それを披露。 ニコラウスはそ…