余談ですが、ブログ名を『風招く琴の調べ』としたのは、 ひそかにひとりで琴を弾くと、必ず風が、応えるように木々を揺らしてさざめくからです。 神社や史跡や公園など、高木が立ち並ぶところであれば、風が木々を揺らすのは自然なことかもしれませんが、私はそれを感じると、無性に嬉しくて心が躍ります。 私の父祖の地は、富士山の風を祭る川のほとりで、明治以前までは文字通り風神祭が執り行われていたそうです。 それを意識したのはずっと後になってからですが、実地探査で足しげく奈良を訪れるようになった大学以降、三輪と同様に通い詰めたのは、風神を祀る龍田大社で、風祀る風土について論文のテーマにしたこともありました。 龍田…