ヤコブは妻を得るために、十四年間、ラバンのために働かなければなりませんでした。その後、自分の財産を築くために、さらに六年間、ラバンの下で働きました。ラバンはヤコブを搾取しようとする、貪欲で狡猾な悪い主人でしたが、ヤコブには家族を養う基盤がなく、また兄エサウの激しい怒りを買っていたため、その場に留まらざるを得なかったのです。 ヤコブは自分の策略で人を出し抜き、自分のために道を切り開く人間でした。生来の性格もありますが、父の愛が専ら兄に向けられていたため、そうせざるを得なかった面もあるでしょう。そのようなヤコブが、欲しいものをすぐに得られず、自分ではなく他人の都合で動かされる、そのような環境で二十…