2007年に日本の携帯メールおよびブログでチェーンメールとして出回ったデマ画像。手の形をした雲が雲間を押し広げているように見える。
次のような「いわれ」が付いている事が多い:
(他に「新潟県中越地震の前後に撮影された地震雲」というバリエーションがある)
真相は、2000年代初頭に海外で流通したジョーク画像である。
「神の手」の正体? - PUKAPUKA blog
http://blogs.dion.ne.jp/pukapuka/archives/6136951.html
「神の手」はどこから来たのか - PSJ渋谷研究所X
http://shibuken.seesaa.net/article/54314434.html
チーム森田の“天気で斬る!”- 気象予報士 森田正光氏の公式ブログ
http://blogs.yahoo.co.jp/wth_map/archive/2007/12/11
結論から言えば、この雲写真は加工されたものです。
どうやら、4年ほど前に海外で別の目的で作られたものが、
「7人に送ると幸福になる」とのコメントを付けられ
チェーンメールとして出回ったのが真相のようです。
チェーンメール“神の手”を斬る! - 気象・歳時・防災 de コラム!
http://blogs.yahoo.co.jp/otenki_bosai/52180800.html
(自然条件でこのような雲が生じるのは「まず無理」とされ、加工画像であることの裏付けとして、このような雲が生じたのであれば確認できるはずの「チンダル現象」が見られないことが指摘されている)
米国では2000年代初頭(2001〜2002年?)から出回り始め、2004年にハリケーン「チャーリー」通過後の被災地上空に現れた「神の手の形をした雲」という形でチェーンメール化したとされる。
The Hands of God - Netlore Archive
http://urbanlegends.about.com/library/bl_hands_of_god.htm
Hands of God Email - Hoax-Slayer Newsletter
http://www.hoax-slayer.com/issue37.html
Urban Legends Reference Pages: The Hands of God
http://www.snopes.com/photos/natural/godhands.asp
解説の訳文(大意)---------------------------------------------------------------------
主張: 神の手が雲の形になってあらわれている写真
判定: ニセ
宗教的な人々が、彼らの信仰の証として自然現象の中に神の御徴(みしるし)が顕われたと解釈しがちなのは、珍しいことではない。 しかしながら上記の画像は、画像に添えられた文章が主張する「写真家が災害の後に捉えたまるで雲の中に神がいるような珍しい出来事の写真」といった本物の事例ではない。
この写真は2004年8月にハリケーン「チャーリー」がフロリダ半島を襲うずっと以前から出回っていたもので、空に現れたものを撮影した本物の写真表現ではなく、デジタル加工されたものである。
多くの報告者が、この写真は悪名高きショック画像サイト「goatse.cx 」で作られたグラフィック画像とまさに同一だと指摘している。我々にメールをくれたある読者は、その加工画像は自分が作成したもので、本当にそのサイトへオマージュを捧げるのを意図していたと主張した。
http://goatse.cz/
Tribute to Goatse.cx
http://sam.zoy.org/goatse/
非常に卓抜した技術の持ち主、または個人の思惑を超えて現れる秩序。
賞賛にも皮肉にも使われる。