前回は、石川県に多く存在する「鹿島」という地名について考察してきました。 kumashine369.hatenablog.com 今回は、「かしま」という言葉について探っていきます。 鹿島の「鹿」は、出雲の国譲りの際、武甕槌(タケミカヅチ)命が、鹿の神様である天迦久神(アメノカグノカミ)に乗って出雲まで向かったことに由来すると前回説明しました。 しかし、鹿島の「か」は本当に「鹿」なのでしょうか? そんな疑問を持った私は、何の気無しに水木しげる先生の 『猫楠 南方熊楠の生涯』を読んでいると、その答えがありました。 それは「日本の知の巨人」である南方熊楠が愛した島、和歌山県田辺市の「神島(かしま)…