中国の有人宇宙船。
船体は円筒形に近く、最大直径2.8メートル、全長8.8メートル、重さは7.6トン。3人乗りで、技術導入したロシアの宇宙船ソユーズとよく似た構造とされる。軌道上で宇宙飛行士が船内活動をする「軌道船」、打ち上げや帰還時に乗る「帰還船」と、動力部の「推進部」から構成され、軌道船と推進部に太陽電池パネルが2枚ずつ付いている。
「神舟」と名付けたのは江沢民国家主席(当時)。中国の宇宙開発に詳しい、シンクタンク「未来工学研究所」の稗田浩雄・技術・国際関係研究センター長によると、「神」は宗教の神ではなく、「神々しい」「神秘的」に近い意味という。
また、打ち上げに使われた長征2Fロケットの別称「神箭(シェンチエン)」も江・前主席が名付けた。箭は「矢」の意味。中国ではロケットを「運載火箭」という。