じんずう-りき ―づう― 3 【神通力】
〔「じんつうりき」とも〕人間の思慮でははかれない、不思議な霊妙自在の力。
通力ともいう。元来仏教用語で、神通力とは仏菩薩の衆生を救済する無碍自在なはたらきをいうアビンニャ−を訳したもの。
盂蘭盆会のエピソードで有名な目蓮尊者がこうした六神通にすぐれ、神通第一と尊ばれていた。
多くの場合、権力者の発揮する抗いがたい影響力や実力者の並外れた手腕などを比喩的に表現する際に用いられる。
また、即物的な「超能力」という語に対する代替語としても用いられる。
芝居通、ワイン通などその世界に精通している人を通人というのもこの語から派生した言い方。
浄霊・除霊の相違について(五井昌久著・『宗教問答』参照)
病を直したり、見えないものが見えたり、予知能力であったり、浄霊もその中に含む、除霊はその人に付いて障害を与える浄化されない浮遊霊を払うだけのものでありハンドパワーで瞬間的に解消する。ただし憑依した霊は別な方に(家族である場合いが多い)憑依するので根本的な解決をもたらさない、それに比べて浄霊はその人を浄化しながら憑依している霊も天界へ送り届けることが可能なので、より大きなパワーと時間が必要とされるために、そのことが可能なのは特別な修養を経た人でないと危険であり極めて稀な限定された能力だといえる。宗教の宗祖などがそのケースが多い。 様々な能力を総称して神通力として表現されていますが、人格的な向上、修養、鍛錬の途上で必然的に生じてくる能力と憑依されて能力を身につける場合がある。