ひとが合法ドラッグにハマるのには、ドラッグに手を伸ばす以上、そこにはもともとは強い動機があったはずなのだ。と、そうしてみよう(敢えてここでは酒に合法ドラッグ、という強い呼称を授けよう。なぜならばこの記事は禁酒宣言の記事なのだから)。 私の場合には、人生などというものはろくでもないものなのだといった人生観や、この世界などというものは救いようのない地獄なのだ、とでもする世界観、それらが醸成をする、ある種の雰囲気や、気分、情緒といったものが、酒を飲む際について廻る、前提であり土台のようなものになってきた、そうおもっている。なにせ文学徒であるから、そうしたファジーな雰囲気に凭れ掛かることは、得意でもあ…