東京都文京区小石川3丁目2番23号に伽藍を置く浄土宗の寺で、山号を霊應山と称し、寺号を鎮護寺と称する。
安永3年(1774年)の開山と伝えられる福聚院は、徳川家の子女らの菩提寺となったことで名のある伝通院(浄土宗)からわずかに南のところに位置し、幼稚園の敷地と一体化したような境内をそこに据えている。
本尊は大黒天(木造、鎌倉時代の作、文京区指定有形民俗文化財)で、小石川七福神の大黒天札所。そのほか、喘息に効験のあるという『せきどめ地蔵』が境内にあり、明治時代に近所で起こったという『老婆と唐辛子』の逸話を伝えている。
参考資料:福聚院 〔霊應山〕 / 小石川七福神