どうしてあの日ラジオを聴いたのかわからない。 普段忙しい中でラジオを流すなんて何年ぶりだろう。 どうやってあの日ラジオを流したのかもわからない。 普段なら動くことに精一杯でラジオのことは頭にないのに。 何でだろう。 気が付くと流れていて、気が付くと耳を傾けていた。 そしてその時流れてきた声は疲れきった私に寄り添ってくれた。 そして何とも絶妙なタイミングで流された音楽はぽっかりと心に空いた隙間をうめてくれた。 普段やらなきゃいけないことに追われすぎて自分に向ける時間なんてなかった。 私自身のケアなんてずっとできていなかったんだ。そう思った時 こんなにも自分が孤独だなんて。 こんなにも自分が寂しか…