2か月延滞してる。(読むと辛くなるので) 山白朝子『私の頭が正常であったなら』(角川書店 2018年)の話をさせて下さい。 【概要】 例えば、この世に生を受けずにそのままふっと消えてしまった子、とか。 例えば、当時は無力で助けることが出来なかった幼馴染、とか。 例えば、津波で失った妻と幼き息子、とか。 例えば、命、とか。 喪失感と哀しみと寂しさのはざまに揺れている。 これは8つの山白朝子の「失はれる物語」。 【読むべき人】 ・失った経験がある人 ・自殺を考えている人 【感想】 初めて、駅前の図書館に行った。 感動だった。読みたいと思っていた作家の本があれもこれもあれもこれもと並んでいて、且つそ…