わけわからない行政手続きに翻弄される生活者。 真面目に働き、子育てをしている人の当たり前が通じなくなっている。 福祉が必要なのに、疎外されていくその様子をくっきりと描き出していく。 2017年イギリス。ケン・ローチ監督。 いったん監督業を引退した監督が、物言わずにはいられない状況に、高齢をおして復帰し撮影したという。 見ていて腹立たしい状況が波状攻撃してくる。 そして、思う。 はて、これは、他国のことか? 2022年日本でも、そっくりな状況がみられる。 自分事として似た経験はだれもがしているのではないか。 見てみてよ、この映画。 ほっておくと、我々の生活もこうなるのでは? こんな狂った価値観に…