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秋田焼山

(地理)
あきたやけやま

秋田焼山は、秋田県北東部、鹿角市と仙北市にまたがる活火山。
標高は1,366m、「常時観測火山」に指定されている。

概要

直径約7km、比高約700m、緩傾斜の山体からなる小型の成層火山。主山体は主に安山岩から成る。
頂部に直径600mの山頂火口(外輪山)があり、焼山山頂はその南西縁に位置する。中央火口丘鬼ヶ城と火口南東縁のドームの2個のデイサイトの溶岩ドームがある。側火山の栂森が主山体東側にあり、東に溶岩を流出している。主山体南側にも側火山である黒石森がある。構成岩石のSiO₂量は56.9〜70.8wt.%である。
焼山山頂付近は変質が著しく、山頂火口や山麓に多くの温泉がある。西麓の玉川温泉は強酸性で、北投石(鉛を含む重晶石:特別天然記念物)の沈澱が有名。また、火山ガスによる登山者の事故も起きている。有史以降の噴火は鬼ヶ城や北面の爆裂火口、空沼からの泥流流出などがある。

有史以降の火山活動

  • 807年、詳細不明。
  • 1310年、水蒸気噴火 、火砕物降下。
  • 1678年2月21日、中規模の水蒸気噴火、火砕物降下。噴火場所は空沼火口。
  • 1867年、詳細不明。
  • 1887年、噴火場所は空沼(涸沼)火口。
  • 1890年9月23日、火砕物降下。
  • 1929年9月、火砕物降下。
  • 1948年、火砕物降下。泥粒が5〜7km飛散。
  • 1949年8月30日〜9月1日、小規模水蒸気噴火、(泥流発生) 火砕物降下、泥流。噴火場所は空沼(=涸沼)火口。空沼(旧火口)の4か所で噴火があり、厚さ0.8m、長さ200m程度の泥流を流出。
  • 1951年2月頃、水蒸気噴火 、火砕物降下。噴火場所は空沼(涸沼)火口。泥飛散。
  • 1957年、火砕物降下、泥流。
  • 1986年、火山ガス、叫沢で火山ガス(H₂S)により1名死亡。
  • 1997年5月11日、山体崩壊→水蒸気噴火。岩屑なだれ、地すべり堆積物、土石流、火砕物降下。噴火場所は東山麓澄川温泉付近。北東山腹の澄川温泉で地すべりに伴い水蒸気噴火。
  • 1997年8月16日、水蒸気噴火(泥流発生) 火砕物降下、泥流。噴火場所は空沼火口。火山性微動の発生とともに空沼火口で水蒸気噴火。
  • 2011年3月〜4月、地震多発、東北地方太平洋沖地震(2011年3月11日)以降、山頂の南南西約10kmで地震活動が活発化。
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