秋も深まるこの頃、畑の片隅で、まだ細々と実をつけていた茄子の株。もう葉も疲れ、花も少なくなってきたが、それでも小さな実をいくつかぶら下げていた。今日はその「名残の茄子」を十本ほど収穫した。 夏の盛りに比べると、ずいぶん小ぶり。手のひらにすっぽり収まるような可愛いサイズだ。もう少し育てようかとも思ったが、これが今年最後の力を振り絞った実なのだろう。潮時という言葉が、自然に浮かんだ。 それにしても、秋茄子の光沢は美しい。深い紫に黒がまじり、ひんやりとした空気の中で艶めいている。まるで、季節の移ろいを映し出しているかのようだ。 思えば、この茄子も夏の強い陽射しを受け、何度も雨風に耐え、虫にもかじられ…