仲の良い百姓夫婦は、畑にわずかな野菜を大切に育てながら暮らしていました。 春に二人は畑にかぼちゃの苗を植えました。 ふたりがは心を込めて世話をし、かぼちゃはみるみる大きくなりました。 その中でもひときわおおきなかぼちゃが一つ。 そんなある日の夜、外から祭囃子の音が聞こえてきます。 村の祭りにはまだ早いし、だんだん音は近づいてくるようでした。 二人は楽しい気持ちになり、外に出てみると、なんと畑の中からその音は聞こえてきて、 あの大きなかぼちゃから音がするようでした。 そっとかぼちゃをもいで、家の中に持って帰ると、かぼちゃに小さな穴が開いていて、 そこから黄色い光がもれています。 二人はそっと中を…