科学リテラシーは、自然科学および社会科学、さらに数学および科学技術に関わる ものであるが、種々の側面を持っている。自然界に親しみ、その統一性を尊重するこ と;数学、技術および科学相互の重要な関連の仕方を認識すること;科学の基本概念 と基本原理を理解すること;科学的な思考方法を取ることができること;科学、数 学、技術が人間の営みであること、その有効さと限界とを知っていること;科学的知 識および思考方法を個人的あるいは社会的目的のために用いることができること、等 が挙げられる。
進化心理学とは?🐻🧠 ――「人間の心=進化の産物」説で、恋愛も嫉妬も“仕様”として読み解く学問 導入:その“あるある”、脳の「古いOS」かも?🐻 「なぜ人は噂話が好き?」「なぜ嫉妬する?」「なぜ甘いものに弱い?」進化心理学は、こういう“人間あるある”を 「進化の過程で役に立った心の仕組み(適応)」 として説明しようとする分野です。 ざっくり言うと、心=現代社会で作られた最新アプリ…だけじゃなくて、心=生存と繁殖のために設計されてきた機能の集合という見立て。 しろくま的に言うと──**「その行動、あなたの意思というより、脳の“古参モジュール”が勝手に起動してる可能性があります」**🐻💻 進化心理…
【しろくま社会科学】「標準社会科学モデル」って何?──“人間は白紙”説と、脳・遺伝・文化のガチ殴り合い 導入:まず結論。人間は「白紙」でも「遺伝の操り人形」でもない🐻 「人間の心は、生まれたときはまっさら。あとは社会や教育で自由自在に形づくられる」──この発想、どこかで聞いたことありませんか?この“白紙スタート前提”を、進化心理学者ジョン・トゥービー&レダ・コスミデスがまとめて呼んだのが 標準社会科学モデル(Standard Social Science Model:SSSM) です。 ただし誤解しないでほしいのは、SSSMは「社会科学は全部ダメ!」という雑なレッテルではなく、「人間の心を説明…
2025年8月、米国のニュースが相次ぐ。ケネディ厚生長官が「mRNAワクチンは予防効果がない」と一方的に言い切り、連邦資金の提供を打ち切ると発表した。 この「メッセンジャーRNA(mRNA)」とは、コロナ禍の中で多くの人が初めて耳にした言葉かもしれない。mRNAワクチンは、新型コロナウイルスに対抗するために、通常では考えられないようなスピードで開発され、モデルナやファイザーのワクチンとして世界中で接種された。 この前例のない迅速さは、「安全性」と「社会的な緊急性」の間で、科学と政治がぎりぎりのバランスを取った結果だった。 その基礎技術を開発した科学者たちは、2023年にノーベル生理学・医学賞を…
今月も非常に暑い1ヶ月でしたね。蒸し風呂のような中での通勤で,朝の時点で体力を奪われてしまい,残りの一日をどう乗り切るかが私にとって喫緊の課題となっています。 さて,今月の個人的に興味をもった気象関連ニュースをまとめておきます。 2025年6月の世界平均気温は観測史上3番目の暑さ 2025年6月の全国平均気温は過去最高 日本の近海で台風が続々発生 高校生の理科離れが加速 さいごに 出典 2025年6月の世界平均気温は観測史上3番目の暑さ まずは地球温暖化に関連するニュースから紹介します。 今月初旬,「コペルニクス気候変動サービス」から,2025年6月の1ヶ月間の世界平均気温について発表がありま…
この世界を科学で眺めたら ―― 真理に近づくための必須エッセイ25 作者:吉田 伸夫 技術評論社 Amazon 「この世界を科学で眺めたら 真理に近づくための必須エッセイ25」吉田伸夫 <所感> さらりと読みやすい科学者視点のエッセイ集。 科学とは議論や論争を繰り返しながら学ぶ学問。 きっと本書は科学的リテラシーが高まることだけではなく、議論することが大事でありそれが前進に繋がるということを伝えたいはず。 後者の例は第3章の「科学者はなぜオカルト嫌い?」というエッセイが代表的。 「オカルトです」の一言に集約されるとそれ以上議論がひろがらず、思考停止となる。 議論することがタブーになると何も前進…
議論が盛り上がった不登校支援業者「スダチ」。この「スダチ」の代表である小川涼太郎氏の著書「不登校の9割は親が解決できる」(PHP研究所、2024年)を読んでいた。科学的リテラシーをフル活用して疑いの目で見るとあちこちに疑わしい記述があるが、今回はそのうちひとつだけ。 同書では、自信満々に「デジタルに触れる時間が長いと、成績が悪くなる」「スマホの時間が長ければ成績が下がってしまう」と記述した。この箇所について考察する。不思議なことに、この記述の根拠となっているデータは、何の方法論も示されていない「学習意欲の科学的研究に関するプロジェクト」(仙台市教育委員会、2013年)である。この手の調査で最も…
🌈親子で楽しむSTEAM教育🌈 🌟TIPS: STEAM教育って? 🚀子供たちの成長をサポート🚀 🌟TIPS: エンジニアの模擬体験って? 🌍学びの深化🌍 📅柔軟な学習プラン📅 🌱未来を切り開く🌱 💖親子の絆を深める💖 🌈まとめ🌈 🌈親子で楽しむSTEAM教育🌈 親子で楽しむ学習体験、それが「Groovy Lab in a Box」です。この学習キットは、子供たちが科学的な思考を身につけ、問題解決のスキルを磨くのに役立つSTEAM教育の一環となっています。🌟 🌟TIPS: STEAM教育って? STEAM教育は、Science(科学)、Technology(技術)、Engineering(工学…
ガレス・レン&ロードリ・レン『サイエンス・ファクト 科学的根拠が信頼できない訳』(塚本浩司監訳・多田桃子訳、ニュートン新書、2023年)という本を読みました。イギリスの生理学者である父と、科学社会学的な分野の研究者である息子による共著。 サイエンス・ファクト 科学的根拠が信頼できない訳 (ニュートン新書) 作者:ガレス レン,ロードリ レン ニュートンプレス Amazon 科学とは何か、科学はどのようにして成り立っているのか、科学者は何をしているのか、科学哲学者や科学社会学者は何を論じているのか(たとえばポパーやクーンといった有名な学者はどんなことを言っているのか)…… そうしたことについて、…
テレビニュースを見ていると気候変動などの社会問題解決を目指す活動家の学生がよく取り上げられる。池上氏によるテレ東ニュースの学生特集コーナーを見ても、団体を作って交流したり政治に働きかけたりする学生の話ばかりで、理系の地味で過酷な研究活動に従事する学生にスポットが当たることはない。 しかし気候変動問題を実際に解決できるのは誰だろう。CO2排出を減らす技術を開発するのは誰だろう。再生可能エネルギーのコストを下げて普及させよ、と言うがコストを下げる技術革新は誰がやるのだろう。少なくとも三角関数の使い道が分からないような人々にはできない。 ニュースでキャスターが「科学の時代」を口にしてトランプ批判する…
【今日の名言】ガリレオ・ガリレイ(近代科学の父、1564~1642) どうして人の報告を信じるばかりで、自分の眼で観察したり見たりしなかったのですか。(ガリレオ『天文対話』より) 2月15日はガリレオ・ガリレイの誕生日。ガリレオは、真理を実験的に確かめる、近代科学の方法の開拓者です。 ただし「ピサの斜塔からの落下実験」というのは事実ではありません(板倉聖宣『科学者伝記小事典』仮説社)。 しかし、彼はいろんな実験や観察の方法を考案しました。たとえば、発明されたばかりの望遠鏡を天体観測に用いて、月の凹凸や木星の衛星を発見。 落下運動の研究では、瞬間的で測定困難な落下運動の代替として振り子の運動を調…