梅雨空の下紫陽花や花菖蒲が咲き誇る時季 二十四節気の『芒種』に入った。今では季節感が曖昧な節気と受け取られることが多くなってしまったが、古くは「芒(のぎ)」と呼ばれるトゲのある籾を持つ穀類、つまり稲の種を地植えで蒔くのに適した時季ということだったわけだ。江戸時代の暦便覧では「芒ある穀類、稼種する時なり」と記されている。 今日、関東甲信越地方は梅雨入りした。芒種らしいといえば芒種らしいスタートだ。本降りの雨と季節外れの肌寒い気温には戸惑ったが、これから1カ月半ほどの付き合いを予言するような“雨の洗礼”だったのかもしれない。 とはいっても、紫陽花や花菖蒲は今を盛りと咲き誇っている。うっとうしい気分…