子どもの頃からSFが好きなんです。 学生時代に読んだ「究極の音楽」っていう小説が けっこう印象に残ってます。 この世には究極の音楽があって、 バッハもモーツァルトもベートーベンも、 みんな究極の音楽を探すために作曲していた。 そう考える主人公が最後に究極の音楽を見出して…… という話でした。 あれから何十年。 ぼくは毎日トイレで3か月くらい前の古新聞を読んでまして、 書評に取り上げられた面白そうな本を図書館で借りてます。 その1冊がこれ。 小川哲ってだれ? 全然知らなかった小川哲(さとし)という作家。 ハヤカワSFコンテスト〈大賞〉を受賞した というので興味がわいたんです。 中短編集でした。 …