茶道をしていると、上海でもおいしいお菓子をいただけるのは、とてもうれしいことです。 お稽古で日本からのめずらしいお菓子をいただくことも多く、お菓子記録をしておきます。 「菜種の里」三英堂(島根県松江) 島根県松江市で作られている和菓子で、茶人としても名高い松江藩7代藩主松平治郷(不昧)によって考案された、いわゆる「不昧公御好み」の茶菓子の一つ。 『茶禅不昧公』には「春は菜種の里」と記載されていて、春の菜畑を蝶が飛びかう様を表現した打ち物の風味ゆかしいお茶席菓子。 不昧公引歌「寿々菜さく 野辺の朝風そよ吹けは とひかう蝶の 袖そかすそふ」 この春の季節にぴったり。蝶々の舞う様子が可憐で、一つずつ…