からて 【空手】
素手で戦う武術の一。また,それをスポーツ化したもの。突き・受け・蹴(け)りが基本となる。沖縄で発達した。
〔「唐手」とも書く〕
三省堂提供「デイリー 新語辞典」より
空手のような有名な武道・格闘技が何故オリンピック種目にないかと言えば、流派が多くルールも様々な為に、試合として成り立たないからだと言われている。
空手道世界選手権大会はたいへんたくさんの団体が開いており、おおむねそれと同じ数の王者が存在する。
沖縄では一人一人の名人が先生であり、流派というものはなかったと言われる。
日本本土で空手を普及する過程で、柔術家などの影響で流派が興ったらしい。
本土伝来後にいくつも興った空手流派のうち、現在では松濤館流、剛柔流、糸東流、和道流が四大流派と呼ばれるが、正確にはこれらもいくつかの団体に別れている。
この中の一部の団体は、「スポーツ空手」を目指し、学校の部活動等で教育の一環としての役割をも担っている。
上記の彼らは下記の「フルコンタクト空手」に対比する形では、「伝統派空手」と呼ばれる。
こうした空手の「スポーツ化」に異議を唱え、試合での引き手(「寸止め」)を止めて打撃中心の試合と稽古を旨としたのが、自らをフルコンタクト空手と称する流派である。
「空手バカ一代」で知られる大山倍達を始祖とする極真会館や、大山の孫弟子にあたる石井館長が率い、K-1で有名な正道会館が代表的だが、彼らも多くの団体に別れている。
その他にも、防具をつけた上で打撃を応酬する流派も数多い(「コータローまかりとおる!」や「空手小公子 小日向海流」は防具つき空手を素材にしている)。
また、近年では伝統派以前の古流空手にも世界的に注目が集まっているが、普及度で見れば「伝統派」と「フルコンタクト」のふたつが圧倒的な勢力と言えよう。
なお「寸止め空手」という言葉には、フルコンタクト空手からの伝統派に対する蔑称であるという指摘もあるので、使用にはその旨を留意されたい。
流派やルールが無数な為に連盟も無数にある。
ここに紹介するのは極一部である。
アクション漫画は無数にあるが純粋に空手をテーマにした漫画は意外と少ない。
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