無愛想な医師 亡き妻千恵が、最初に入院した病院の主治医は「無愛想な医師」だった。 とても有名な医師で、多くの患者を抱えていた。 千恵がブログ(早寝早起き玄米生活)を始める前に、大学ノートに手書きでつづっていた闘病日記がある。それを読み返すと、その医師の言葉や態度に、時々、腹立たしさを感じることもあったようだが、憤りを笑いに変換している。 さすがである。 当時、千恵と交際中だった僕も「無愛想な医師」から「君は家族じゃないだろ。(診察室から)出て行きなさい」と言われたことがあった。 2004年1月、九州がんセンターに転院後は、その医師と会うことは、もうないだろうと思っていた。 ところが、2019年…