明治時代を舞台に、日本初の看護師となった女性たちの奮闘を描くNHKの朝ドラ『風、薫る』で、見習い中のナースの卵が、親しくなった患者の死を受け入れられず「自分はこの仕事に向いてない」と悟り、辞めてしまうエピソードがあった。確かに、患者が亡くなるたびにショックを受け、いちいち落ち込んでいたら、メンタルが保たないし同僚にも迷惑をかけるだろう。でも大抵の人には「順応する力」、そして「忘れる力」が備わっているから、仕事を続けていけばいずれ麻痺し、割り切れるようになるはず。そうでないと看護師も医師も刑事も殺し屋も職業として成り立たない。もちろん介護士も同じで、僕がその職に就いてから僅か3年の間にいったい何…