窪島誠一郎

千曲川が流れ、豊かな自然に囲まれた長野県・上田は、古くから信州の政治や文化の要として歴史を紡ぎ続けてきた風情ある町です。上田に生まれ、育った私が、自信を持って紹介します。 1.上田城 上田市の中心にある、上田城。真田昌幸により築かれ、２回に渡る徳川くんの攻撃をかわしたとして知られています。 「真田太平記」、「真田丸」と2度も大河ドラマで放映され全国的にも知られたスポットです。 子供の頃は、多くの人に知られた場所ではなく、訪れる人もポツポツ程度でしたが、やはり大河ドラマというのは凄いなと思わされました。 2.山家神社 上田というと、どうしても真田氏が有名ですが、真田氏発祥の地、旧真田町(現上田市…

2024年10月12日(土)〜2024年12月15日(日） 静岡県立美術館 spmoa.shizuoka.shizuoka.jp 窪島誠一郎という稀有な目利きによって実現した〈信濃デッサン館〉（1979年開館̶2019年閉館）と〈無言館〉（1997年開館）のつながりに目を向ける初めての展覧会です。 本展では、〈無言館〉に集められた戦没画学生の絵や彫刻とともに、〈信濃デッサン館〉旧蔵の「夭折」した洋画家村山槐多や関根正二、靉光らの絵をご紹介します。人生半ばで世を去った彼らには、戦争と病いとい う違いはあっても、最期まで絵筆を手放すことなく、絵を描きたいという思いが共有されています。その情熱、創造…

土曜日。夜6:30「出川哲朗の充電」[TVer]は片岡愛之助＆IMALUと＜夏の北海道＞ＳＰ。夜8時〜WOWOWシネマで映画『ミステリと言う勿れ』初放送（本日は昼から菅田将暉映画特集）。夜11時「アナザースカイ」[TVer]は山本耕史が米ＮＹへ。夜11:30「人生最高レストラン」[TVer]に藤岡弘、。 朝10:00-10:30（翌日曜朝8時〜BS朝日再放送） テレビ朝日『題名のない音楽会』 “「名前を覚えてもらえない作曲家の音楽会 第3弾～この人も学校で習ったのに編」…有名曲を書いたのに名前を覚えてもらえないお気の毒な作曲家を救済します！” 【司会】石丸幹二・武内絵美アナ【ゲスト】古坂大魔王…

水上勉とその息子窪島誠一郎。 複雑な親子関係。 随分前に読みましたが、ちょっとしたきっかけで読み直しました。 信濃デッサン館前庭のベンチに座る父と息子。 私も同じ景色を見たなーとデッサン館を訪れた時を懐かしく思いました。 読み返して今だからわかる父と息子の想い。 時を経て読み返すのもよいものだと感じる事が多い最近です。

存在を明瞭につかみきれない心が動きはじめるようなそれぞれ一人一人の基底の層を、その時々の決断をもって、損なわずに上手いこと表現できているなと感じるとき、出会いを用意してくれた絵や詩に心は動かされ、共鳴しはじめる。 本書は人間の根源的ではあるが不明瞭で不可知の領域に、創作者の絵画と詩の表現の組み合わせから近づいてみようとした美術展の公式図録で、鑑賞者の立場からは創作作品への共感の起き方についてすこし意識化できるよう方向づけられた企画本であるように感じた。 西洋文化を吸収しながら、それぞれの出自や感性に適合した表現を求めようとしてきた明治から現代までの６４人の作家の活動を切り取って、基本的に制作年…

2019年3月、七月堂から刊行された窪島誠一郎（1941～）の詩集。 この詩集を出してくださった「七月堂」さんは、私が五十二年間小劇場&ギャラリィ「キッド・アイラック・アート・ホール」(一昨年末閉業)を経営していた東京世田谷の明大前にある出版社である。私は小、中、高時代ずっとこの明大前で育ったので、文字通りここは私の心と身体の生誕地、幼い頃からのなつかしい思い出がつまった町だ。そんな山の手の小さな学生街で、やはり半世紀いじょう良書を出しつづけてこられた七月堂さんを、以前からお付き合いのあった詩人のArimさんが紹介してくださって、とんとん拍子にこの詩集は生まれた。 私はこの夏、命にかかわる病で…

今回は二冊収穫がありました。 ★市河晴子『欧米の隅々 市河晴子紀行文集』（高遠弘美編、素粒社）・・・跳ね踊るような文章がいい。戦前（しかも満州事変後）でもこんな闊達な旅行出来てたんだなあ。発掘してくれた編者に感謝。★岡田温司『キリストと性 西洋美術の想像力と多様性』（岩波新書）・・・女陰としてのキリストの傷口（！）など、かなりコアなテーマが盛り沢山。岡田さんの本としてはかなり推測に基づく記述が多いが、これはやむを得ない。それにしてもヨハネとイエス、やっぱりあやしかったんだ！ ○マリオ・プラーツ『パリの二つの相貌』（碩学の旅1、伊藤博明他訳、ありな書房）○バリー・ウッド『捏造と欺瞞の世界史』上下…

書誌情報：白水社，344頁，本体価格2,900円，2022年4月5日発行父 水上勉[新装版]作者:窪島 誠一郎白水社Amazon第二次世界大戦中に離別していた実の父親が戦後30年経って水上勉と判明したという著者の文学者・水上勉論である。腹違いの妹の述懐「（幼い娘をおぶって酒場を転々していて：引用者注）そんなお，大したことなかたわよ。忘れられたって，私の場合は一日か半日だったんだから……誠一郎さんなんか，三十何年も忘れられていたんでしょ」（117ページ）。父親への思いは複雑だ。 水上の幼少時代に遡り，作品から多くの引用を示すことで水上勉評伝といってもいい内容だった。 大分で障害者が働いて自活する…

題名通り写真と文章の本でした、#窪島誠一郎 #水上勉

新年早々の１月１日午後４時過ぎ、石川県・能登地方で震度７の地震があり、大津波警報が発令されました。一夜明けた２日朝の段階で、被害の全容はなお定かではありません。亡くなられた方々に謹んで哀悼の意を表し、被災された方々にお見舞いを申し上げます。 ２０２４年最初の更新です。昨年秋、長野県上田市にある「無言館」を訪ねました。「戦没画学生慰霊美術館」とある通り、日中戦争、太平洋戦争で戦病死した画学生の作品を収蔵した私設美術館です。 【写真】無言館の外観。入り口にはホールもチケットカウンターもありません。木のドアの向こうはもう展示室です。入館料は退館の際に出口で支払います 打ちっぱなしのコンクリートの壁面…

この作家しか分からないでしょう。親が子を思う気持ち。子が親を慕う気持ち。どちらも言葉では言い表わす事が難しいです😓😓#窪島誠一郎

戦前戦中に若い画家や彫刻家、詩人などが集ったアトリエ村 “池袋モンパルナス”。その中には画家・寺田政明や詩人の小熊秀雄もいた。2022年12月に政明の子息である俳優・寺田農氏と岩手県立美術館の館長などを務めた美術評論家・原田光氏とのトークショーが行われた（以下のレポはメモと怪しい記憶頼りですので、実際と異なる言い回しや整理してしまっている部分もございます）。