作家
1965(昭和40)年、東京都稲城市生まれ。カリタス女子中学高等学校卒業。短大を中退後、さまざまなアルバイトを経て、広告制作会社に勤務。出産後、フリーの編集ライターに。妊娠・出産を主なテーマとし、その他女性の体や健康、漢方、占星術などについて雑誌や書籍で活動中。2009年、「ミクマリ」で第8回「女による女のためのR−18文学賞」大賞を受賞。好きな作家は、大江健三郎、宮内勝典、村上春樹、カズオ・イシグロなど。(新潮社ホームページより)
ふがいない僕は空を見た
読了本の記録です。 超怖い物件 ははのれんあい 窪美澄 震える天秤 染井為人 正義の申し子 染井為人 しばらく本屋さんに行けないまま 積読本が尽きました。 ゆっくり本屋さん巡りしたいな(*‘ω‘ *) azuazuazukina.hatenablog.com ランキング参加中読書 \読んでいただきありがとうございます/ にほんブログ村 ランキング参加中ライフスタイル ランキング参加中雑談 ランキング参加中Think<書くことは考えること> はじめましての方はこちらもどうぞ\(^o^)/ °˖✧✧˖°°˖✧✧˖°°˖✧✧˖°°˖✧✧˖°°˖✧✧˖°°˖✧✧˖°°˖
ぼくは青くて透明で:窪美澄著(文藝春秋)のレビューです。 ☞読書ポイント 感想・あらすじ 合わせておすすめ ☞読書ポイント 児童書にBLが加わったようなテイストの小説。家族の形、親子の形、愛情の形を、登場人物たち各自の視点で語られる。異性愛、同性愛、本当の自分は誰と一緒にいたいのか。思春期の少年たちを通して「自分にとって本当の幸せ」を掴み取ろう。 ぼくは青くて透明で (文春e-book) 感想・あらすじ 窪さん、またまたチャレンジ?私的にはYAジャンルと感じましたが、今回はそこにBLが加わった感じです。時代の流れ、多様性が叫ばれる中、ぼちぼちこういう作品も出て来る予感はしていました。 今回は家…
行きつけの本屋さんで、直木賞受賞作という黄色い帯がある本が目にとまりました。 「夜に星を放つ」というこの本は、夜をイメージした黒地にカラフルな色のイラストがファンタスティックだったので、手に取ってページをパラパラと繰ってみました。 なかには、5つの短編がありました。 🌟真夜中のアボカド 🌟銀紙色のアンタレス 🌟真珠星スピカ 🌟湿りの海 🌟星の随に(まにまに) 夜に星を放つ/窪美澄・作/文藝春秋 🌟 真夜中のアボカド コロナ禍にリモートワークで自宅に籠りがちの日々、32歳のOL綾ちゃんは、アボカドの種を思いつきで水耕栽培をはじめます。 そんな綾ちゃんには半年位前に婚活アプリで出会った恋人の麻生さ…
【あらすじ&ひとりごと】 窪美澄さんの直木賞受賞作『夜に星を放つ』を読みました。 現代に生きる人たちが、心の隅にある寂しさに人と心を通わせようとする、そんな素敵な五編からなる短編集でした。 「真夜中のアボガド」「銀紙色のアンタレス」「真珠星スピカ」「湿りの海」「星の随に」の五編が収められています。 どの短編も星座のエピソードを交え、かけがえのない家族・人間関係、そして恋人など、思うようにならない心を綴る物語です。 読みながら、何でこんな展開になるのって思いながら(これがストーリーとして良いところなのですが)、さわやかにさらりと綴られていくストーリーに、心がキュッとなります。 星座は星と星が線で…
よるのふくらみ(新潮文庫)作者:窪美澄新潮社Amazon 1. 書籍について 『よるのふくらみ』は、窪美澄によって書かれた恋愛小説です。三人の幼なじみ、みひろと兄弟の圭祐と裕太が織り成す複雑な三角関係を描いています。みひろは圭祐と同棲しているものの、セックスレスでの悩みに苦しんでいます。彼女を惹かれている裕太は、二人の関係が上手くいっていないことに気づいています。この小説は、三人の想いが絡み合い、欲望が熱を帯びたストーリーとなっています。 2. 主題やテーマ 本書の中核的なテーマは、恋愛や性欲に関する複雑な感情です。なぜこんなにも三人の関係が複雑に絡み合うのか、それぞれの登場人物が抱える想いや…
窪美澄氏の夜に星を放つを読んだ。星に関係する小説だと思ったので読んだのだが、直接的には星には関係なく、各話に星にまつわることが織り込まれている短編集だった。収録されているのは「真夜中のアボカド」、「銀紙色のアンタレス」、「真珠星スピカ」、「湿りの海、」、「星の随に」。「湿りの海」は「星に関連するエピソードがない」と思ったのだが、作中にも絵のタイトルとして登場する「湿りの海」が月の裏側にある月の海の名前で、月に関係があった。月にそのような場所があるとは知らなかった。全体的にうまくいかない人間関係のようなものを描いている短編集で、ハッピーエンドで終わるようなストーリーはない。唯一「真珠星スピカ」だ…
いるいないみらい (角川文庫) 作者:窪 美澄 KADOKAWA Amazon 本の紹介 著者 窪美澄 角川文庫 発行 令和4年4月 本の感想 「いるいないみらい」子供がいる家族、いない人の未来について書いた一冊。本書の主人公家族には基本的に子供がいない。それをこれからどうするか夫婦で話し合っていく。デリケートな内容だけれど、私たちの身の回りで必ず発生するであろう子供の話を色々な角度から書いている。 5つの章があり全て独立しているように思えるが、1章で出てくるパン屋さんが5章の夫婦が営んでいるパン屋さんだったりと、少し関係性がある部分もある。 ⚠︎私自身独身で子供もいないので、結婚出産を経験さ…
ルミネッセンス:窪美澄著のレビューです。 ☞読書ポイント 感想・あらすじ ルミネッセンスってなに? 窪美澄プロフィール 合わせておすすめ ☞読書ポイント 全体的に鬱々とした作品のなかに、ちょっとしたホラーっぽいテイストが加わっている。寂れた団地とその周辺に生きる人々の姿を描く。人生の深みを増していく中高年、窪さんと同世代には特に刺さる話が多め。 感想・あらすじ ルミネッセンス うむうむ、これもまた窪さんの新境地的なものを感じずにはいられない作品。というのも、心をえぐられるような痛みを感じつつも、今回はちょっと怖い、ホラーチックな面もあったりで驚きました。 5つの短編集。「トワイライトゾーン」「…
今月読んだ本がちょっと多かったので上旬と下旬に分けます 秋を通り越して寒くなりましたね わたしの幸せな結婚 三 顎木 あくみ 夜が暗いとはかぎらない 寺地 はるな 森沢カフェ 森沢明夫 夜空に浮かぶ欠けた月たち 窪美澄 藍色ちくちく 魔女の菱刺し工房 わたしの幸せな結婚 三 顎木 あくみ アニメ化されてて続きが気になったので原作を読もうと思って読んだ 「異能」という言わば魔法の能力を持つ人々が生きる世界で 異能を持たないと蔑まれ虐げられた美世の物語 清霞の両親が登場。あと清霞と美世は初々しい。 わたしの幸せな結婚 三 (富士見L文庫) 作者:顎木 あくみ KADOKAWA Amazon 夜が暗…
私は女になりたい (講談社文庫) 作者:窪美澄 講談社 Amazon 本の紹介 著者 窪美澄 講談社 発行 2023年 本の感想 本書を手に取って最初に思ったのは、なんてストレートなタイトルだろうだった。「私は女になりたい」これだけ見れば、主人公は女性になりたい男なのではないかと思う人もいるはずだ。実際は違う。主人公赤澤奈美は47歳、美容皮膚科医の女性だ。夫と別れ1人息子の玲を大学に通わせながらクリニックで働いている。そんな奈美が1人の男性と出会い、自分の人生を変えようとする物語である。 タイトルにもなっている「女」という書き方。それは決して生物学上での女性を表す物ではない。窪美澄先生が書く女…
窪美澄さんが直木賞を受賞した記念すべき作品「夜に星を放つ」読了。「ふがいない僕は空を見た」と同じように、5編からなる短編ですが、本作は一作一作が全く別の話で構成された作品。ただし、両作品は何となく似通った作風で、こうした短編が窪さんの真骨頂かもしれません。 1.真夜中ののアボガド:私こと綾さんは、マッチングアプリで知り合った麻生さんが好きになるが、麻生さんは一線を超えることに躊躇がある。そんな麻生さんに綾さんは、自分には双子の妹がいて亡くなったことを話す。麻生さんも、自分には秘密があるがそのうち話すという。そんなある日、彩は電車の中で麻生が女性と子供と一緒にいるところを目撃。麻生は既婚者だった…
窪美澄さんの初期の代表作と言われる連作短編「ふがいない僕は空を見た」読了。5つの短編からなる本作の主人公は、皆さん顔見知りの関係者で、それぞれ単独作ではありますが、つながった話になっているところが面白い魅力となっている。 ミクマル:高校1年生の斉藤卓巳君は、ある女性からナンパされ、コスプレセックスにはまり込む。その女性は、「あんず」と名乗り、卓巳君はこの女性に好意を持つようになる。しかし、あんずさんは人妻で、ある日突然アメリカへ行くと言って姿を消す。卓巳君は、自分の子供を身ごもったのではないかと、一層恋慕が募るのだった。 世界ヲ覆ウ蜘蛛の糸:「ミクマル」のあんずさんこと、里美さんは、自分をデブ…
夜に星を放つ 作者:窪 美澄 文藝春秋 Amazon ★ 「もう何も失いたくない でも私は、また人と関わりたいと思った。」 という帯の言葉が素敵だなと思って購入した本。 コロナ禍、色々な人間関係を失ってしまった人たちの短編集。 文章があんまり好みじゃないのと、少し浅くて、無理やり星の話にこじつけたのかなって感じだった。 夜に星を放つ [ 窪 美澄 ]価格: 1540 円楽天で詳細を見る ランキング参加中書評 ランキング参加中図書室
本日4月10日は、本屋大賞2024の発表日。 待ちに待った、大賞発表は… 目次: 発売当初から、大変な話題でした 著者の宮島未奈さんは、ヅカブロガーだった 新潮社のR−18 文学賞は、女流作家の登竜門 宮島未奈著『成瀬は天下をとりに行く』が受賞しました。 宮島未奈さん、おめでとうございます♪ 発売当初から、大変な話題でした 今回のノミネート10作の中で、これほど話題になった作品は他にありませんし、 2位以下に大きくポイントの差をつけています。 デビュー前からファン続出! 新人賞史上初三冠受賞作!! の文字が踊るAmazonのページ。 ★4.5は高評価、しかも高評価の★5を付けている方が67%、…
おもしろい小説を読みたい! というわけで、歴代の「本屋大賞」受賞作品とランキング作品をすべてまとめた。表紙画像クリックでAmazonへ、あらすじやレビューも確認できるのでご参考まで。 それではいってみよう! 2024年 本屋大賞『成瀬は天下を取りにいく』宮島未奈 「島崎、わたしはこの夏を西武に捧げようと思う」。幼馴染の成瀬がまた変なことを言い出した。コロナ禍に閉店を控える西武大津店に毎日通い、中継に映るというのだが……。今日も全力で我が道を突き進む成瀬あかりから、きっと誰もが目を離せない。 成瀬は天下を取りにいく 「成瀬」シリーズ作者:宮島未奈新潮社Amazon 2024年 ノミネート作品(2…
読むこと#29 窪美澄『すみなれたからだで』 「性」と「生」がテーマの短編集。 主人公の性別もおかれた環境もさまざま、 性的嗜好も悩みもさまざま。 どの作品もボリュームとしては多くないのだけど、 主人公たちが自分の抱えるからだと性について考える姿、スラスラとは読み流せない。 ぐっと重いものが残る話も多かった。 かなり作品によって雰囲気が違うので、 私はこれ、というのが人によって分かれそう。 ぽんは、『猫と春』が1番好き。 アルバイト生活をしながら、彼女と同棲する男性。 年齢も30を前に、生活や将来のこと、考えることも多いなか、彼女といることに絶対の理由を見出せずにいる。 それはきっと彼女もそう…
★この記事はアフィリエイト広告を含んでいます はじめまして、うさこです。 このブログは主に読書記録用にと始めました。 わたしについて わたしについてです。 30代、女、既婚者、子持ち。 好きなもの カフェ、本、暗いところ、静かなところ、甘いもの、ミルクティー 嫌いなもの うるさい、意地悪、こわい、威圧感、集団行動、 なんかこんな感じのものが嫌いです。 このブログについて 実ははてなブログでは3つ目のブログになります。 飽きっぽいんですかね・・・ なかなか続きません。 わたしは本が好きなので、本について書くブログをやりたいなと思っていた。 まぁぼちぼち、やっていけたらと思う。 本について 好きな…
1日購入 飛ぶ男 安倍公房 (新潮文庫) 七月に流れる鼻/八月は冷たい城 恩田陸 (講談社文庫) 読書 チンギス紀 十 星芒 北方謙三 (集英社) 210p〜読了 本屋で立ち読み 瑕疵借り 奇妙な戸建て 松岡圭祐 (角川文庫) 152p〜読了 ナイトランド・クォータリーvol.27 蟄居/幽閉/籠城 〜潜み棲む恐怖 (アトリエサード) 1p〜7p 母影 尾崎世界観 (新潮文庫) 46p〜65p 2日読書 ナイトランド・クォータリーvol.27 蟄居/幽閉/籠城 〜潜み棲む恐怖 (アトリエサード) 8p〜17p 母影 尾崎世界観 (新潮文庫) 66p〜93p 紙魚の手帳 Vol.12 (東京創元…
この記事入れてあと3回です。やっと半分超えました(泣) えー今回も読書ばかりです。この時期何してたんだっけな。全く記憶にねーっすわ。旅行連打してたのは10月11月やしな。
読むこと#19 窪美澄『いるいないみらい』 「子は授かり物」なんて言ったけど。 子どもをもつもたない いつもつか をある程度選択できる時代になった。 だからこそ悩む、5つの家族の物語。 どの物語も、 ハッピーエンドというとちょっと乱暴かもしれないけど、ふわっと包容力がある終わり方。 真正面から向き合って答えを出すというより、 今自分たちがおかれている状況に目を向け、 これまでよりも少し前を向いていく。 そんな印象の優しくやわらかい物語でした。 それぞれの登場人物の、 最後の行のその先を想像して、何となくあたたかい気持ちになる。 1997年生まれのぽん自身、 最近少しずつ将来の家族について考える…
第167回の直木賞受賞作。 Amazon.co.jp: 夜に星を放つ : 窪 美澄: 本 --------------------- かけがえのない人間関係を失い傷ついた者たちが、再び誰かと心を通わせることができるのかを問いかける短編集。コロナ禍のさなか、婚活アプリで出会った恋人との関係、30歳を前に早世した双子の妹の彼氏との交流を通して、人が人と別れることの哀しみを描く「真夜中のアボカド」。学校でいじめを受けている女子中学生と亡くなった母親の幽霊との奇妙な同居生活を描く「真珠星スピカ」、父の再婚相手との微妙な溝を埋められない小学生の寄る辺なさを描く「星の随に」など、人の心の揺らぎが輝きを放つ…
3月4日 今日から本格的に新職場での勤務。午前午後ともバタバタと疲れた。休憩中に新潮社R18文学賞を読んだ。短い話なので構成が難しそうだけど、最終候補ともなるとちゃんと纏まってる人が多い。この賞は私の大好きな窪美澄先生も受賞してデビューしてるので、候補者には頑張ってほしい。一言コメントも残せるので、短い感想を残してきた。明日も休憩中に読めると良いな。 5日 朝起きると案の定体がキツくてやばい。最初は仕方ないと思うから、どーにかやっていくしかない。辛いけど今週乗り切ればやって行けそうな気がするので頑張ろう。体がキツくなると精神もやられるから、ここ2.3日は21時には寝て多めに睡眠時間を取っている…
角川文庫の夏の文庫フェアの小冊子「カドフェス2018」で紹介されていた本の一覧。 冊子表紙は「未来のミライ」。