立川キウイ著『万年前座 僕と師匠・談志の16年』新潮社 関東の落語の世界では、言わば身分制度といっていい格付けの倣いが厳格に設けられてあって。 下は『見習い』から始まって、 『前座』、 次いで『二つ目』、 そして『真打』と、出世するたびに名を変える。 昇進するニンゲンは同じでも、身分によって天と地ほどに扱いがかわるのだから、出世魚といっていい。 前座までが師匠に付きっきりとなり、着物をたたんだりお茶を出したり自宅の掃除などという身の回りのお世話をする。 二つ目である程度の自由が許されて、主任といった体。 真打ともなればフランチャイズの店長といった感じだろうか。 この制度。大概の流派が年功序列で…