第六講 如何にして縁起の連結を透視するか はじめに 前の法話では、我々は、如何にして名法(nāma)を識別するのか、について説明した。また、それ以前では、如何にして色法(rūpa)を識別するのか、についての説明をした。 もし、あなたが、すでに述べた所の方法で以て、名色法を識別することができるならば、あなたは、それらの因を識別することができ、また、縁起(paṭiccasamuppāda)の識別もできる。縁起とは、過去、現在、未来の三世を貫く所の、因果の運用・作用である。 仏陀は、聴衆の根器に基づいて、縁起を識別する四種類の方法を教えたが、五番目の方法はすなわち、シャーリプトラ尊者が教導し、かつ《…