第三のビールとは、主原料を麦芽やホップなどに限定しないビール系飲料の通称。「新ジャンル」とも呼ばれる。
原材料に、麦芽以外の原料を使用したり、別種のアルコール飲料を発泡酒に加えるなどの工夫がほどこされているため、同じビール系飲料である、ビールや発泡酒よりも課税額が低く抑えられ*1、一般にこれらよりも低価格で販売されている。
これは、日本の酒税法上におけるビールや発泡酒よりも税率の低い「その他の雑酒2」や「リキュール類」に分類させることを目的として開発された。ビールテイスト飲料メーカー各社の努力の賜物である。
しかしながら商品の性格上、昔ながらの力強い味を求める「ビール党」の人々には物足りないと評され、一方家庭の財布を握る主婦層からは「このご時世、倹約の為にはこれで我慢」と人気である。言うまでもなく、政府にとっては発泡酒と同じく「脱法酒」であり、評判は非常に悪い。
現在のところ、発泡酒でも見られているイタチごっこ的な増税論議の対象にもなっており、今後も推移を見守るべきカテゴリである。
*1:1kℓあたり8万円、ビールは22万円、発泡酒は13万4250円