〈昭和の忘れもの〉クルマ編㉙ フォルクスワーゲン・タイプ1(ビートル)part2 図らずも続編の形になったが、勿体ぶっているわけではない。未だに世界中に多くのファンを持つワーゲン・ビートルはその生産台数の多さゆえに、逸話も膨大に存在するに違いない。その中にあって、“虫かごの中のカブトムシ”というメルヘンな場面だけでは、個人的な思いを語り切れないと気付いたのだ。 問題のビートルの持ち主は、K先輩の歳の離れたお兄さんだった。7歳上と聞いていたので、当時は22、3歳だったはずだ。どんな仕事をしていたのかは知らないが、その年齢でビートルを買えたのだから、かなりの高給取りだったのだろう。とはいっても、小…