今回は病態の機序について、まとめていきたいと思います。 まず病態のケースで共通するのは、肩関節前上方にある組織の損傷および第2肩関節の障害です。 この関節周辺の滑膜組織にはほぼ全例が炎症をしています。 また滑膜炎が肩峰下滑液包・腱板・腱板疎部・上腕二頭筋長頭腱などに波及すると、自発痛、疼痛性運動障害、夜間痛発症の引き金となります。 つまり、五十肩における痛みの組織とは、 肩峰下滑液包 腱板 腱板疎部 などの上方支持組織に癒着・瘢痕化を伴った結果だと思われます。 上記の3つが疼痛を感知しやすい侵害受容器でもあります。 これらの組織に問題を与える、五十肩の病態とは 肩関節の前上方にある組織の損傷・…