ザルツブルク・モーツァルトの生家 モーツァルトの自信作 前回取り上げたモーツァルトの〝小ト短調〟と必ず明・暗のカップリングにされるのがこのシンフォニー 第29番 イ長調 K.201(186a)です。 有名な小ト短調とセットということもありますが、この時期のモーツァルトのシンフォニーの中でも特に優れ、人気のある曲です。 モーツァルトも自信をもっていたようで、約10年後、ザルツブルクを飛び出してウィーンで活躍を始めたとき、父に手紙で〝小ト短調〟とこの曲、そしてシンフォニー第24番 K.182(173dA)、セレナード K.204(213a)の抜粋によるシンフォニーの計4曲を〝出来る限り急いで〟送っ…