こころの森のものがたり|第7話『ひとりじゃない日』 こんぶは、今日も森を歩いていた。少し雨が降っていた昨日とはちがい、空はすっかり晴れていた。 土の匂い、鳥の声、やさしい風。だけど、こんぶの足取りはどこかゆっくりだった。 ── ぽす。 ふと、足元に何かが落ちた。カゲルがそっと差し出した葉っぱだった。 「……濡れてない場所に、座れるよ。」 その一言だけで、こんぶの心がすっと軽くなる。ことばは少なくても、そばにいることで伝わることがある。そう気づいた日だった。 登場キャラクター ■ こんぶ少しずつ前を向けるようになってきたが、時折、思い出に足をとられてしまう。でも今日は、「ぬくもり」と「まなざし」…