筋生理学で読みとくトレーニングの科学 石井直方 著 本書は「筋肉博士」として知られ、新聞・雑誌やWEB媒体を含め多くのメディアで発信を続けてきた著者が、長年の研究者としての蓄積を世に問う一冊です。 著者が筋力トレーニング(レジスタンストレーニング)をテーマに研究に取り組み始めたのは1990年ごろからですが、当時はアメリカでも、筋力トレーニングはパワー系の競技者が補助的に取り入れる程度で、コンディショニングやけが予防対策としては効果があるものの、一般人の健康づくりにポジティブな効果は及ぼさないと考えられていたといいます。 ですが、その後30年で状況は激変します。さまざまな面で骨格筋の重要性が知ら…