久し振りに刺し子をしようと思ったのは、6月に入る頃だったでしょうか。父の四十九日法要も済み、百花繚乱の5月に癒やされ、気持ちは少しずつ落ち着いてきたように感じていました。 それでもまだまだ苦しかったし、諸々の手続きのことや、両親の住んでいた家のことなど、不安や気忙しさもあり。それは今でも続いているのですが…。 そろそろまた刺し子がしたい。そう思えたのは、刺し子をしていると楽しい気持ちになってくる、ということを心がちゃんと覚えていて、楽しくなりたいという欲求も自分の中にあったからなのでしょうね。 さて。どの文様をどんな色で刺そうかな…。 迷いましたが、選んだのはとてもシンプルで愛らしい文様。糸色…